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米年末商戦売上高が初の1兆ドル超えか、伸び率は鈍化見込み=NRF

2025年11月07日(金)07時15分

写真は米ニューヨーク市内を歩く買い物客。2023年12月撮影。REUTERS/Eduardo Munoz

Neil J Kanatt

[6日 ロイター] - 全米小売業協会(NRF)が6日発表した今年の年末商戦売上高見通しは1兆0100億-1兆0200億ドルで、史上初めて1兆ドルの大台超えとなりそうだ。ただ前年比伸び率は3.7-4.2%と、2024年の4.3%から鈍化すると予想されている。

根強いインフレやトランプ大統領による関税措置の影響、連邦政府機関閉鎖などを受け、消費者は過度な支出には二の足を踏む状況にある。

NRFのマシュー・シェイ最高経営責任者(CEO)は「米国の消費者は心理面で慎重になるかもしれない。とはいえ根本部分ではなおしっかりしている」と指摘した。

低所得層について、NRFのチーフエコノミスト、マーク・マシューズ氏は必需品への消費にシフトしつつあると分析。「行楽や旅行、外食といったサービス分野の支出が削減されている半面、モノの消費は継続している」と述べた。

マシューズ氏はロイターに、大半の小売業者は消費者の価格志向が高まっていることを承知しており、市場競争力を維持するための出血を強いられるとの見方を示した。

小売業者による今年の年末商戦期の一時雇用は26万5000-36万5000人の見込み。24年の44万2000人を下回り、労働市場の軟化を反映している。

ロイター
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