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ファイザー、メッツェラ買収提案の価格引き上げを計画

2025年11月06日(木)09時37分

ファイザーの研究施設。9月30日、カリフォルニア州サンディエゴで撮影。REUTERS/Mike Blake

Tom Hals Sabrina Valle

[5日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは肥満症治療薬の開発を手掛ける米バイオ企業メッツェラを買収する提案の買収価格を引き上げることを計画している。事情に詳しい関係者がロイターに語った。

ファイザーは、デンマーク製薬大手ノボノルディスクによるメッツェラ買収の差し止めをデラウエア州の裁判所に請求したが、裁判所は5日、ファイザーの請求を退けた。これを受けファイザーは、買収価格を引き上げる方針とした。

ファイザーとノボノルディスクはメッツェラを巡る買収合戦を展開してきた。ノボノルディスクは買収価格として100億ドルを提示。ファイザーは当初、買収価格を73億ドルで提案していた。

肥満症治療薬市場は2030年代初頭には1500億ドル規模に拡大すると推計されている。

一方、米連邦取引委員会(FTC)当局者は5日、ノボノルディスクがメッツェラを買収する計画は、事前に規制当局の審査を受けずに進められれば、米国の反トラスト法(独占禁止法)に抵触する可能性があるとの見方を示した。

これに対しノボノルディスクの弁護士は、同社のメッツェラ買収計画は反トラスト法を順守しており、FTCが提起した問題を巡っては協議していると説明した。

ロイター
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