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米スターバックス労組、バリスタの無期限ストを承認

2025年11月06日(木)09時13分

スターバックスのカップ。2022年2月、マンハッタンで撮影。REUTERS/Carlo Allegri

Waylon Cunningham

[5日 ロイター] - 米コーヒー店チェーン大手スターバックスの労働組合、スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッド(SWU)は5日、店舗で働くバリスタが無期限ストライキの実施を組合員投票で賛成多数で承認したと発表した。繁忙期となる年末のホリデーシーズンを控える中で、SWUは同社の恒例イベントとなっている今月13日の「レッドカップデー」までに契約がまとまらなければストに突入する準備が整っており、25を超える都市でストが発生する可能性があると説明している。

SWUは交渉が進展しない場合、ストの対象店舗がさらに拡大する見込みだと訴えている。労使双方が昨年終盤の交渉決裂について互いを非難する一方で、協議再開の準備は整っていると主張している。

SWUはスターバックスでの1000件を超える不当労働行為の疑いについて、全米労働関係委員会(NLRB)に申し立てたことも明らかにした。スターバックス側は、組合が店舗の従業員の約4%に当たる約9500人にとどまると説明している。

同社で約15年間勤務していた元従業員で、SWUの広報担当者のミシェル・アイゼン氏は「スターバックスが妨害を続けるなら、事業が完全に停止する事態を覚悟すべきだ。ボールはスターバックス側にある」との声明を出した。

昨年から労使交渉を進めてきたSWUは今年10月、約60都市でのストの是非について組合員投票をすると表明。「人員増強、賃金改善、職場保護」を反映した労働協約の締結を求めてきた。

これに対し、スターバックスは「いかなる合意も、当社が小売業界で最高の職場を提供しているという現実を反映すべきだ」との声明を出した。週20時間以上勤務する従業員が対象となる福利厚生には健康保険、育児休暇、アリゾナ州立大のオンライン授業料が含まれる。その上で同社は「労組の計画にもかかわらず」、ホリデーシーズンを通じて「大多数の店舗で顧客にサービスを提供できる」と主張した。

ロイター
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