ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは147円後半へ上げ一服、円売り機運は続く

2025年05月13日(火)15時28分

 5月13日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の147円後半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東京 13日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の147円後半で推移している。米中の関税引き下げ合意で進んだドル高/円安はいったん一服しているものの、これまでポジションが円買いに大きく傾いていたこともあり、その巻き戻しに伴って一段の上昇を見込む声もあった。

朝方は148円前半で推移していたドルは、仲値公示にかけて輸出勢の売りなどで147円後半に軟化。その後は売り買いが交錯する展開となった。ただ、「円売りの機運は高まっている」(国内銀行の為替ディーラー)として、金融政策やセンチメントの改善を手掛かりとしたドル買い/円売りは続くとの見方が聞かれた。

米中の合意発表を受けた楽観ムードが続き、ドルは前日海外で一時148.65円まで上昇し、4月3日以来約1カ月ぶり高値を更新した。

ステート・ストリート銀行東京支店長の若林徳広氏は、これまでリアルマネーなどが極端に円買いに傾いていたとして、その巻き戻しが長引く可能性を指摘する。ドルは149.72円にある200日移動平均線までの上昇を試す可能性もあるとしている。

米関税政策に伴うリスク回避の動きが後退し、再び日米の金融政策の動向に為替市場の焦点が戻りつつある。米利下げ観測が後退する一方、日銀の利上げに関しては不確実性が晴れたことなどで「利上げに向かう可能性が高まってきた」(あおぞら銀行チーフ・マーケット・ストラテジストの諸我晃氏)との声もあり、日銀の利上げ思惑が強まればドル/円の上値を抑える可能性もある。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.80/147.85 1.1110/1.1111 164.24/164.25

午前9時現在 148.24/148.28 1.1095/1.1097 164.50/164.51

NY午後5時 148.46/148.48 1.1087/1.1088 164.58/164.64

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日産社長、ホンダとの協業協議「加速している」

ビジネス

英インフレ上振れも、想定より金利高く維持する可能性

ビジネス

ソフトバンクG、1―3月期純利益5171億円 通期

ビジネス

独ZEW景気期待指数、5月はプラス転換 予想も上回
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 7
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 8
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 9
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 10
    ハーネスがお尻に...ジップラインで思い出を残そうと…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 8
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 9
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中