DBSグループ第1四半期は2%減益、不確実性増大で一般引当金拡充

シンガポール最大手銀行DBSグループが8日発表した2025年第1・四半期(1-3月)の純利益は29億シンガポールドル(22億4000万米ドル)で、前年同期の29億5000万シンガポールドルから2%減少した。シンガポールで2016年2月撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)
[シンガポール 8日 ロイター] - シンガポール最大手銀行DBSグループが8日発表した2025年第1・四半期(1-3月)の純利益は29億シンガポールドル(22億4000万米ドル)で、前年同期の29億5000万シンガポールドルから2%減少した。
国際的に合意された最低15%の法人税率に対応するための費用負担が理由で、純利益の前年比マイナスは22年第1・四半期以来。ただ、LSEGのデータに基づく2人のアナリスト予想の中央値(28億2000万シンガポールドル)は上回った。
マクロ経済や地政学の面で不確実性が増大した最近の情勢を踏まえ、一般引当金を新たに2億0500万シンガポールドル積み増して41億6000万シンガポールドルに拡充した。
タン・スー・シャン最高経営責任者(CEO)は「最近の貿易摩擦の激化により、マクロ経済のリスクと市場のボラティリティーが高まった」と述べた。
第1・四半期の株主資本利益率(ROE)は前年同期の19.4%から17.3%に低下。純金利マージンは2.14%から2.12%に縮小した。