バークレイズ株主総会、パレスチナ支援者が激しい抗議行動

5月7日、 英大手銀行バークレイズが開いた年次株主総会は、同行がイスラエルの防衛企業に金融サービスを提供していると主張するパレスチナ支援者らの激しい抗議行動にさらされた。ロンドンの同銀支店で2022年2月撮影(2025年 ロイター/Peter Nicholls)
[ロンドン 7日 ロイター] - 英大手銀行バークレイズが7日開いた年次株主総会は、同行がイスラエルの防衛企業に金融サービスを提供していると主張するパレスチナ支援者らの激しい抗議行動にさらされた。
ロンドン中心部ウェストミンスターの総会会場周辺には、パレスチナの旗を振りながら「イスラエルの軍備に荷担している」「ジェノサイド(民族大量虐殺)に金を貸している」などとバークレイズを非難する内容が記された横断幕を掲げた数十人が集まった。
また会場内では聴衆の1人が立ち上がって「バークレイズはイスラエル国債のプライマリーディーラーだ」と叫んでヒギンス会長の議事進行を妨害し、警備員に強制退出させられる場面があった。
バークレイズは近年、イスラエル軍が使用する装備品を生産する企業と関係しているとの批判を浴び、親パレスチナの活動家に支店が汚されたり破壊されたりした。
同行は、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ攻撃に使う武器を供給する企業には自己資金を投じておらず、そうした企業の株式を顧客のために取引しているだけだと強調している。
総会では株主から支店閉鎖や株価動向に関する不満の声も寄せられた。