ニュース速報

ビジネス

ゲームストップがファーロングCEO解任、株価は急落

2023年06月08日(木)12時23分

 6月7日、ゲーム販売の米ゲームストップは、マット・ファーロングCEOを解任し、富豪で大株主のライアン・コーエン氏を執行会長とする人事を行った。写真は同社のロゴ。ニューヨーク証券取引所で2022年3月撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

[7日 ロイター] - ゲーム販売の米ゲームストップは7日、マット・ファーロング最高経営責任者(CEO)を解任し、富豪で大株主のライアン・コーエン氏を執行会長とする人事を行った。解任の理由は明らかにしておらず、ロイターからの問い合わせにも返答していない。

これを受け同社株価は時間外取引で20%下落した。

ファーロング氏はアマゾン・ドット・コム出身で、2021年にゲームストップに加わった。

コーエン氏は21年以降、ゲームストップの会長を務めており、同社の電子商取引事業への移行を主導するとともに、アマゾン出身者を経営幹部に招く上で中心的な役割を果たしてきた。

ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、マイケル・パクター氏は「戦略性の完全な欠如が見て取れる。彼らは『アマゾンのように』なりたがっていて、ジェナ・オーウェンス氏やマイク・レクペロ氏、ファーロング氏らを相次いで採用してきた」と指摘した。

ところが最高執行責任者(COO)だったオーウェンス氏は21年10月、就任からわずか7カ月でゲームストップを去り、レクペロ氏も昨年、最高財務責任者(CFO)を解任されている。

パクター氏は、コーエン氏について「小売り事業を経営する能力はない」と厳しい見方を示した。

ゲームストップの2─4月期売上高は12億4000万ドル、1株当たり損益は0.14ドルの赤字。リフィニティブのアナリスト予想平均はそれぞれ13億6000万ドルと0.12ドルの赤字だった。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

来年のIPO拡大へ、10億ドル以上の案件が堅調=米

ビジネス

英中銀、5対4の僅差で0.25%利下げ決定 今後の

ビジネス

ノバルティスとロシュ、トランプ政権の薬価引き下げに

ビジネス

中国の鉄鋼輸出許可制、貿易摩擦を抑制へ=政府系業界
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 7
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中