米債務上限合意、下院議長と大統領が議会通過を予想

　マッカーシー米下院議長（共和党、写真）は５月２８日、バイデン大統領と前日に基本合意した債務上限凍結案について、共和党議員の大部分が支持するとの見方を示した。２７日、ワシントンで撮影（２０２３年　ロイター/Nathan Howard）

[ワシントン ２８日 ロイター] - マッカーシー米下院議長（共和党）は２８日、バイデン大統領と前日に基本合意した債務上限凍結案について、共和党議員の大部分が支持するとの見方を示した。

バイデン大統領も上下両院の法案通過に自信を示し、障害はあるかとの記者団の質問に「ない」と回答。「細部まで漏れがないよう確認するためマッカーシー氏にこのあと３時に電話する」と述べた。

債務上限を巡る両氏の基本合意は今後、共和党が多数派を握る下院と民主党主導の上院で６月５日までに可決する必要がある。

両氏は最終合意に向けて２８日に電話協議する予定で、下院共和党は同日に法案を公表する見通し。

また、ホワイトハウスは午後６時３０分（日本時間２９日午前７時３０分）に上院民主党に説明を行う予定だ。

共和党保守強硬派の議員連合「フリーダム・コーカス（自由議連）」の下院議員らは、３１日に行われる採決で法案の否決を目指す考えを示した。

だが、マッカーシー氏は共和党下院議員の「９５％超」が合意を非常に歓迎しているとし、党内の造反の恐れを否定。「共和党の大部分が賛成する良好かつ堅固な法案だ。共和党と民主党がこの法案を大統領に送付できるだろう」と記者団に語った。