ニュース速報

ビジネス

台湾の広達電脳、メキシコ北部に10億ドル投資へ

2023年05月23日(火)15時30分

台湾のパソコンメーカー、広達電脳(クアンタ・コンピューター)はメキシコ北部のヌエボ・レオン州に10億ドルを投資する。同社と州政府が22日に発表した。写真は同州のガルシア知事、資料写真、4月撮影(2023年 ロイター/Daniel Becerril)

[メキシコ市 22日 ロイター] - 台湾のパソコンメーカー、広達電脳(クアンタ・コンピューター)はメキシコ北部のヌエボ・レオン州に10億ドルを投資する。同社と州政府が22日に発表した。

ヌエボ・レオン州のガルシア知事はツイッターで公開した動画で今回の投資計画を発表、2500人の雇用創出につながると説明した。

ガルシア知事は、台湾にあるクアンタ・コンピューターのオフィスから、この投資は生産地と消費地を近づける「ニアショアリング」の可能性を示唆しており、同州の経済ブームの兆しであると述べた。

クアンタのメキシコ生産担当バイスプレジデント、ペドラ・カンパ氏によると、同社はヌエボ・レオン州で約5億ドルを投資し、2500人の雇用を創出した実績があり、これに上積みする計画。新たな投資の目的は明かさなかった。

ヌエボ・レオン州の報道官はこの投資計画はクアンタの同州の既存事業を拡大するためのものだと確認した。

クアンタは電気自動車(EV)大手テスラのサプライヤー。テスラは今年初めにヌエボ・レオン州の州都モンテレイに50億ドル相当の新工場を建設する計画を発表している。モンテレイはメキシコ第3の都市で産業集積地。

一方、ガルシア知事はこの日、台湾の鴻海精密工業の幹部らと面会。同社は声明で、知事が「同州にEV開発に適した環境・機会を包括的に導入した」とし、さらなる情報は今後公表するとした。

同社は既存のメキシコ工場でテレビやサーバーを製造している。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB、関税の影響が明確になるまで利下げにコミット

ワールド

インドとパキスタン、停戦合意から一夜明け小康 トラ

ワールド

トランプ氏「ロシアとウクライナに素晴らしい日に」、

ビジネス

関税は生産性を低下させインフレを助長=クックFRB
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノーパンツルックで美脚解放も「普段着」「手抜き」と酷評
  • 3
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦闘機を撃墜する「世界初」の映像をウクライナが公開
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    指に痛みが...皮膚を破って「異物」が出てきた様子を…
  • 7
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 8
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    「股間に顔」BLACKPINKリサ、ノーパンツルックで妖艶…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 5
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 9
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 10
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中