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台湾の広達電脳、メキシコ北部に10億ドル投資へ

台湾のパソコンメーカー、広達電脳(クアンタ・コンピューター)はメキシコ北部のヌエボ・レオン州に10億ドルを投資する。同社と州政府が22日に発表した。写真は同州のガルシア知事、資料写真、4月撮影(2023年 ロイター/Daniel Becerril)
[メキシコ市 22日 ロイター] - 台湾のパソコンメーカー、広達電脳(クアンタ・コンピューター)はメキシコ北部のヌエボ・レオン州に10億ドルを投資する。同社と州政府が22日に発表した。
ヌエボ・レオン州のガルシア知事はツイッターで公開した動画で今回の投資計画を発表、2500人の雇用創出につながると説明した。
ガルシア知事は、台湾にあるクアンタ・コンピューターのオフィスから、この投資は生産地と消費地を近づける「ニアショアリング」の可能性を示唆しており、同州の経済ブームの兆しであると述べた。
クアンタのメキシコ生産担当バイスプレジデント、ペドラ・カンパ氏によると、同社はヌエボ・レオン州で約5億ドルを投資し、2500人の雇用を創出した実績があり、これに上積みする計画。新たな投資の目的は明かさなかった。
ヌエボ・レオン州の報道官はこの投資計画はクアンタの同州の既存事業を拡大するためのものだと確認した。
クアンタは電気自動車(EV)大手テスラのサプライヤー。テスラは今年初めにヌエボ・レオン州の州都モンテレイに50億ドル相当の新工場を建設する計画を発表している。モンテレイはメキシコ第3の都市で産業集積地。
一方、ガルシア知事はこの日、台湾の鴻海精密工業の幹部らと面会。同社は声明で、知事が「同州にEV開発に適した環境・機会を包括的に導入した」とし、さらなる情報は今後公表するとした。
同社は既存のメキシコ工場でテレビやサーバーを製造している。