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ドイツ失業率、3月5.6%に上昇 景気低迷が圧迫

ドイツ連邦雇用庁が31日発表した3月の雇用統計によると、失業者数が増加し、失業率は小幅上昇した。写真はデュイスブルクで2019年7月撮影(2023年 ロイター/Leon Kuegeler)
[ベルリン 31日 ロイター] - ドイツ連邦雇用庁が31日発表した3月の雇用統計によると、失業者数が増加し、失業率は小幅上昇した。
失業者数(季節調整後)は前月比1万6000人増加し254万人。ロイターがまとめたアナリストの予想は横ばいだった。
失業率(季節調整後)は5.6%で前月から0.1%ポイント上昇した。
連邦雇用庁のアンドレア・ナーレス長官は「労働市場は3月も全体的に堅調だったものの景気低迷が影を落とした」と述べた。
労働需給の逼迫を背景に労働者側は賃金交渉で強い立場に立っている。公共部門の交渉では2023年と24年にそれぞれ約6%の賃上げが提示されたが、合意に至っていない。
こうした状況から、賃金物価スパイラルで最近鈍化しているインフレが再び上昇すると懸念されている。
3月の求人は77万7000件で前年同月を6万2000件下回った。連邦雇用庁は昨夏以降の労働需要減速を認識しているが需要は依然強い。