ニュース速報
ビジネス
日鉄、ブラジルのウジミナス株の一部をテルニウムに譲渡

3月30日、日本製鉄は、保有するブラジルの鉄鋼大手ウジミナスの株式の一部を同業のテルニウムに譲渡すると発表した。写真は日本製鉄のロゴ。都内で2019年3月撮影(2023年 ロイター/Yuka Obayashi)
[東京 30日 ロイター] - 日本製鉄は30日、保有するブラジルの鉄鋼大手ウジミナスの株式の一部を同業のテルニウムに譲渡すると発表した。南米マーケットに精通し広範なネットワークを持つテルニウムが、事業運営でより大きな役割を果たすことがステークホルダーの利益に資すると判断した。
ウジミナス株約6420万株を1株あたり10ブラジルレアルで譲渡する。譲渡額は約160億円。三菱商事、メタルワンも保有株式の一部を譲渡する。ウジミナスの議決権比率は日本製鉄が31.4%から22.2%に低下し、テルニウムの比率は39.7%が49.5%に高まる。ウジミナスは、日本製鉄の持分法適用会社で変更ない。
これまで4年ごとに交互指名していた最高経営責任者(CEO)と取締役会議長は、テルニウムがCEOを、議長を日本製鉄が指名する形に変更する。両社それぞれ3人ずつ指名していたCEOを含む執行部門計6人の構成は、テルニウムが5人、日本製鉄が1人を指名することとする。
日本製鉄は2018年10月に締結した株主間協定のもと、テルニウム、ウジミナス従業員年金基金と共同でウジミナスの事業運営をしていた。