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米カーギル、ロシア産小麦の輸出取り扱いを7月に停止へ

3月29日、 米穀物商社大手カーギルは、ロシア産小麦の輸出業務について、同社の輸出ターミナルにおける取り扱いを今年7月に停止すると発表した。写真はカーギルのロゴ。スイス・リュサンの同社施設で2016年9月撮影(2023年 ロイター/Denis Balibouse)
[モスクワ/シカゴ 29日 ロイター] - 米穀物商社大手カーギルは29日、ロシア産小麦の輸出業務について、同社の輸出ターミナルにおける取り扱いを今年7月に停止すると発表した。
発表を受けて世界の穀物供給を巡る懸念が強まり、シカゴ市場の小麦先物価格は29日、5月物が一時1カ月ぶりの高値に上昇し、ブッシェル当たり7.0475ドルで引けた。
カーギルは黒海の主要穀物港ノボロシスクの穀物ターミナル運営会社に出資しているが、株式を売却するかどうかには言及しなかった。
大半の国際穀物商社は昨年のロシアによるウクライナ侵攻以降、ロシアへの新規投資を停止しているが、ロシア産小麦の輸出は継続している。カーギルはロシア産小麦の輸出で最大手クラスの一角を占めている。
ロシア農業省はロイターに対し、カーギルの輸出業務停止について、同国の穀物輸出量には影響しないと指摘。「同社の穀物輸出資産は、どの業者が管理するかに関係なく、取り扱いは継続される」と説明した。