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英中銀、銀行部門混乱で警戒 「国内にストレス見られず」

イングランド銀行(英中央銀行)高官は28日、世界的な銀行部門の混乱を受けて警戒を維持しているが、シリコンバレー銀行やクレディ・スイスの問題に起因するストレスは英国では見られないと述べた。ロンドンの本部、23日撮影。(2023年 ロイター/Henry Nicholls)
[ロンドン 28日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)高官は28日、世界的な銀行部門の混乱を受けて警戒を維持しているが、シリコンバレー銀行やクレディ・スイスの問題に起因するストレスは英国では見られないと述べた。
ベイリー総裁は議会財務委員会で「(こうした問題で)英国の銀行システムにストレスが生じているとは考えていない」とし「率直に言えば、緊張と警戒が非常に高まっている局面にある」と発言。
ラムスデン副総裁は「このため、われわれは強い警戒を維持する必要がある。銀行の資金調達コストや家計や企業への影響を注視する。また他のリスク要因も注視する」と述べた。
ベイリー総裁は、一部の銀行株の値動きが最近荒くなっていることについて、投資家が銀行部門を試していると指摘。シリコンバレー銀行については、1995年の英投資銀行ベアリングスの破綻以降、最速で健全な状態から破綻に至ったとの見方を示した。