カカオ、Ｋ－ＰＯＰ事務所ＳＭの株式40％取得 ハイブに含み損

　韓国のソーシャルメディア大手カカオは、人気Ｋ－ＰＯＰアーティストを抱える芸能事務所ＳＭエンターテインメントの株式４０％を取得した。写真はＳＭエンターテインメントのロゴ。ソウルの同社本社で９日撮影（２０２３年　ロイター／Kim Soo-hyeon）

［ソウル　２８日　ロイター］ - 韓国のソーシャルメディア大手カカオは、人気Ｋ－ＰＯＰアーティストを抱える芸能事務所ＳＭエンターテインメントの株式４０％を取得した。

ＳＭが２８日明らかにした。ＳＭに対しては、人気グループＢＴＳの所属事務所ＨＹＢＥ（ハイブ）も買収の意向を示していたが、買収合戦で敗れた。

ハイブはカカオとカカオエンターテインメントのＳＭ株公開買い付け（ＴＯＢ）に応募し、保有する１５．８％のＳＭ株を全株売却する意向だったが、ＳＭ株３５％を１株１５万ウォンで買い付けるカカオのＴＯＢには２倍を超える応募があり、比例配分でハイブには８．８１％のＳＭ株が手元に残された。

ＳＭ株の２８日終値は９万４３００ウォン。ハイブはＳＭ株を１株１２万ウォンで取得しており、ロイターの計算によると、約４２億ウォン（３２３万ドル）の含み損が出ている。

ＳＭには少女時代など人気Ｋ－ＰＯＰグループが所属している。