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新興国資産の強気見通しが大幅改善=HSBC調査

3月23日、 英金融大手HSBCの機関投資家調査によると、中国経済再開に伴う楽観ムードの高まりから新興国市場の見通しに対する強気派が増えている。ムンバイの証券取引所で2019年5月撮影(2023年 ロイター/Francis Mascarenhas)
[ロンドン 23日 ロイター] - 英金融大手HSBCの機関投資家調査によると、中国経済再開に伴う楽観ムードの高まりから新興国市場の見通しに対する強気派が増えている。
今後3カ月間の新興国資産の見通しに対する強気な見方は昨年12月の前回調査時点の29%から47%に上昇した。
リスク選好度も、前回調査と比較して若干改善した。
また、今後3カ月間に新興国の株式市場が先進国の株式市場をアウトパフォームするとの予想は約3分の2に上った。
調査は1月24日─3月6日にかけ、5470億ドルの資産を運用する133機関の投資家138人を対象に実施された。米中堅銀行2行の突然の破綻や、経営不安が強まっていたクレディ・スイスの救済合併を受けて金融市場が混乱する前だった。
調査では、今後3カ月間に新興国通貨が先進国通貨をアウトパフォームするとの回答も3分の2以上となった。
HSBCの新興市場調査部門グローバルヘッド、ムラット・ウルゲン氏は「主に中国の力強い経済活動回復への期待を反映し、アジアのセンチメントが最も大きく改善した」と述べた。
主な懸念事項は引き続き、主要国がリセッション(景気後退)に陥る可能性だった。