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米FDIC、SVBを事業分割で売却先選定へ

2023年03月21日(火)01時19分

米連邦預金保険公社(FDIC)は20日、経営破綻した米中堅銀行シリコンバレー銀行(SVB)の事業を分割し、預金部門とプライベートバンク部門のそれぞれの売却先を選ぶ入札手続きを実施することを決めた。2009年11月撮影(2023年 ロイター/Rick Wilking)

[20日 ロイター] - 米連邦預金保険公社(FDIC)は20日、経営破綻した米中堅銀行シリコンバレー銀行(SVB)の事業を分割し、預金部門とプライベートバンク部門のそれぞれの売却先を選ぶ入札手続きを実施することを決めた。SVBの売却先を先週探したものの、買い手が現れなかったため事業を分割して売却することを決めた。

入札期限はプライベートバンク部門のシリコンバレープライベート銀行が今月22日、事業を引き継ぐために設置されたブリッジバンク(継承銀行)は24日。プライベートバンク部門はSVBのリテール業務に含まれており、富裕層の個人客を対象としている。

FDICは、銀行とノンバンク金融機関が入札に参加できると説明している。

関係筋はロイターに対し先週、FDICがSVBの売却手続きを再開する予定で、SVBの事業を分割して売却先を探す可能性を検討していることを明らかにしていた。

SVBの親会社に当たる金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループは投資家の信頼を回復に向けた施策が失敗したため、17日に米連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請して破綻し、買い手を探すことにしていた。

預金保険の管理や管財業務を手がけるFDICはSVBと、同じく破綻したシグネチャー銀行の入札への参加を検討している銀行に対し、一部の資産を残すことを検討していることを伝えていた。

ロイター
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