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暗号資産取引所クリプト・ドットコム、誤処理巡る経営不安説火消し

2022年11月14日(月)18時19分

11月14日、 シンガポールに拠点を置く暗号資産(仮想通貨)取引所クリプト・ドットコムは、クリス・マルスツァレク最高経営責任者(CEO)が投機と資金引き出しを引き起こしたプラットフォーム上のいくつかの取引に関する質問に答えると発表した。写真はクリプト・ドットコムのロゴマーク。マイアミビーチで開かれたイベントで4月撮影(2022年 ロイター/Marco Bello)

[シンガポール 14日 ロイター] - シンガポールに拠点を置く暗号資産(仮想通貨)取引所クリプト・ドットコムのクリス・マルスツァレク最高経営責任者(CEO)は14日、誤った取引処理を受けて経営不安が広がったことに対し、バランスシートは堅固であり、苦境には陥っていないと説明した。

同CEOは13日にツイッターで、クリプト・ドットコムが10月21日に「Gate.io」という別の取引所に誤って32万イーサを送ってしまったと明らかにした。これはクリプト・ドットコムが保有していたイーサリアムトークンの80%を占め、約4億ドルの価値があった。

イーサは回収され、取引所に戻されたとしたものの、不安定な市場を落ち着かせることはできず、米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、ツイートの後、クリプト・ドットコムでの引き出しが週末に増加した。

マルスツァレク氏はユーチューブのライブストリーミングで質問を受け、顧客がクリプト・ドットコムで保有する全てのコインに見合う準備金を常に維持していると説明。監査済みの準備金証明報告書を数週間以内に公表するとした。

クリプト・ドットコムは取扱高で上位10位内に入る取引所。マルスツァレク氏は、個人顧客は世界で7000万人、2021年の収入は数十億ドルで22年も同程度の収入をあげていると説明した。

また、破産申請したFTXへのエクスポージャーは今年約10億ドルあったが現在は1000万ドルに満たないという。

また柴犬コイン(SHIBA INU=SHIB)が準備金の20%を占める理由を問う質問には、準備金は顧客の保有状況が反映されるとし、SHIBやドージコインは21年にかなり人気だったと述べた。

ロイター
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