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米ロ外相が電話会談、拘束の米国人解放や穀物輸出など巡り協議

2022年07月30日(土)07時12分

ブリンケン米国務長官は29日、ロシアのラブロフ外相と電話会談し、ロシアで拘束されている米国人2人の解放に向けた米国の提案を受け入れるよう要請したと明らかにした。ワシントンで撮影(2022年 ロイター/Tom Brenner/Pool)

[ワシントン 29日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は29日、ロシアのラブロフ外相と電話会談し、ロシアで拘束されている米国人2人の解放に向けた米国の提案を受け入れるよう要請したと明らかにした。

ロシアのウクライナ侵攻後、初の会談となる。

ブリンケン長官は、ラブロフ外相と「率直かつ直接的な対話を行った」とし、ロシアで拘束されている米女子バスケットボールのブリトニー・グライナー選手と米元海兵隊員のポール・ウィラン氏の解放に向け「米国が提示した実質的な提案を受け入れるよう要求した」と語った。

米国は今週、グライナー、ウィラン両氏の帰国に向けた提案を数週間前に行ったと明らかにした。関係筋は、米政府が取引の一環として、米国で服役中のロシアの武器商人との身柄交換に応じる用意があるとするCNNの報道を確認した。

ロシア外務省は声明で「拘束中のロシア人と米国人の交換の可能性に関し、ロシアは『静かな外交』を通じ問題に対処する慣行に戻ることを強く提案した」とした。

ただ、国家安全保障会議(NSC)の報道官は「第三国に拘束されているロシアの暗殺者を釈放するために不当に拘束されている米国人2人を人質に取ることは真剣なカウンターオファーではない。ロシアが取るべき取引を回避しようとする不誠実な試みだ」と非難した。

ブリンケン長官はまた、ロシアがウクライナからの穀物輸出を巡る合意を履行する必要があると伝えた。ロシアとウクライナは22日、ウクライナに滞留する穀物の輸出再開に向けた合意文書に署名した。

ラブロフ外相はブリンケン長官に対し、米国による制裁が世界の食料問題を複雑にしているという認識を示した。

ブリンケン長官はさらに、ロシアによるウクライナの一部地域の編入計画を巡り、「世界は編入を認めない。ロシアが計画を進めるなら、われわれはさらに重大な代償を科す」とけん制した。

これに対し、ラブロフ外相はロシアがウクライナでの「特別軍事作戦」の目標を達成すると言明した上で、米国と北大西洋条約機構(NATO)による武器供与が「紛争を長引かせ、犠牲者を増やすだけだ」と批判した。

ロイター
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