ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは127円後半で上値重い、日銀決定会合の内容を見極め

2022年04月27日(水)15時38分

 4月27日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(127.22/25円)に比べてドル高/円安の127.70/72円で推移している。写真は米ドル紙幣。2021年11月に撮影(2022年 ロイター/Murad Sezer)

[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(127.22/25円)に比べてドル高/円安の127.70/72円で推移している。時間外取引の米長期金利の上昇がドルの下支え要因となった。ただ、あすの日銀金融政策決定会合の内容を見極めたいとの見方から様子見姿勢が強まり、上値は重かった。

仲値にかけては大型連休前の国内輸入企業によるドル買いフローが入り、ドルは127円後半まで上昇。しかしその後は伸び悩んだ。市場では「前日の海外市場のドルは128.20円近辺で上値を抑えられており、128円台への上昇に慎重なようだ」(外為アナリスト)との声が聞かれた。

三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏は「前日までの米金利やドル/円は急ピッチで上昇した反動からスピード調整が入った」と指摘。あすの日銀金融政策決定会合で、政策変更はないと予想しており、市場の一部で10年金利の許容レンジ拡大を巡る思惑などが浮上していたことを踏まえると、「(日銀金融政策決定会合に)再びドル高/円安基調となりやすい」との見方を示した。

ユーロ/ドルは1.0648/52ドル。ロシア国営天然ガス独占企業・ガスプロムが、ポーランドとブルガリアに対し27日からガスの供給を停止すると通知した。これを受けて、欧州経済減速懸念からユーロの売り圧力が強まった。

市場では「欧州中央銀行(ECB)は年内に利上げに踏み切ると予想されているものの、米国の利上げ見通しに比べれば金融政策正常化で出遅れており、相対的にユーロが買われにくい状況が続いている」(国内信託銀行)との声が聞かれた。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 127.70/72 1.0648/52 136.01/05

午前9時現在 127.25/27 1.0641/45 135.43/47

NY午後5時 127.22/25 1.0636/40 135.32/36

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国外務次官が米国批判、南シナ海に「最大脅威もたら

ワールド

モディ首相が3期目正式就任、与党勢力後退で政権のか

ワールド

イスラエル前国防相が戦時内閣離脱、ネタニヤフ政権に

ワールド

OECD、石炭への民間融資停止を模索
MAGAZINE
特集:ウクライナの日本人
特集:ウクライナの日本人
2024年6月11日号(6/ 4発売)

義勇兵、ボランティア、長期の在住者......。銃弾が飛び交う異国に彼らが滞在し続ける理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...? 史上最強の抗酸化物質を多く含むあの魚

  • 2

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっかり」でウクライナのドローン突撃を許し大爆発する映像

  • 3

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らかに ヒト以外で確認されたのは初めて

  • 4

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 5

    ガスマスクを股間にくくり付けた悪役...常軌を逸した…

  • 6

    フランス人記者が見た日本の「離婚後共同親権」が危…

  • 7

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕…

  • 8

    ロシア軍が「警戒を弱める」タイミングを狙い撃ち...…

  • 9

    西川美和監督の傑作『すばらしき世界』で反社会的存…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が34歳の誕生日を愛娘と祝う...公式写真が話題に

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しすぎる...オフィシャル写真初公開

  • 4

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 5

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...…

  • 6

    「サルミアッキ」猫の秘密...遺伝子変異が生んだ新た…

  • 7

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 8

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…

  • 9

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品…

  • 10

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 5

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 6

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 9

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中