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英GDP、1月は前月比+0.8%にプラス転換 利上げ観測強まる公算

2022年03月11日(金)19時51分

英国立統計局(ONS)が11日発表した1月の国内総生産(GDP)は前月比0.8%増と市場予想を大幅に上回った。ロンドン、2月撮影(2022年 ロイター/Henry Nicholls)

[ロンドン 11日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が11日発表した1月の国内総生産(GDP)は前月比0.8%増と市場予想を大幅に上回った。昨年6月以来の大幅な増加となった。来週の英利上げ観測が強まる可能性が高い。

昨年12月は0.2%減だった。ロイターがまとめた市場予想は0.2%増。

全ての主要部門が予想以上に拡大した。特に卸売・小売業、パブ・レストランが押し上げた。

2月もプラス成長になる見通しだが、エコノミストは先行きは厳しいと指摘している。

キャピタル・エコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は「生計費の危機とウクライナ戦争の影響を踏まえれば、おそらく今回の統計が今年最高となるだろう」と述べた。

スナク財務相は、ウクライナ情勢の緊迫化で経済見通しの不透明感が強まっており、警戒が必要だと指摘。

市場はウクライナ情勢に注目しており、統計発表後のポンド相場の反応は鈍かった。

ロイターの算出によると、1月の英経済規模は、新型コロナウイルス流行前となる2020年2月の水準を0.8%上回ったが、過去10年間のトレンドで仮定した成長水準を約4%下回ったままとなっている。

ONSは、医療への追加支出を除いたベースで見ると、生産規模はコロナ流行前の水準を1.2%程度下回っているとしている。

インフレ率上昇に加え、今回のデータで示された経済の強さは、来週の英利上げ観測を強めそうだ。

一方、英商工会議所(BCC)は、これは誤りとなる可能性があると警告。「この時期に金利と税金を上げることは、信頼感を損ない、家計や企業の財務を悪化させ、英国の成長見通しをさらに弱めるだろう」と指摘した。

<貿易赤字は過去最大>

また、英国のモノの貿易赤字(不安定な貴金属を除く)は、1月に219億ポンド(286億ドル)と12月の147億ポンドから拡大し、過去最大となった。対欧州連合(EU)の赤字が急拡大した。

増加の一因は、ブレグジット後に対EU貿易に関するデータの収集方法が変更されたこと。ONSによると、1月のEU向けモノ輸出における30億ポンドの減少のうち約20億ポンドは、これに関連する一時的な影響だった。

税関当局によると、EUからの輸入が47億ポンド増加したのは、国内生産の減少により輸送機器(主に自動車)の輸入が20億ポンド増加するなど移転によるものという。

非EU諸国との貿易は、12月からほとんど変化がなかった。

ロイター
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