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40年債の毎月発行見送り、10年債は1.2兆円増=22年度国債発行計画

12月23日、財務省は、2022年度国債発行計画で、利付40年債の年間発行予定額を6000億円増やす方針だ。写真は円紙幣。2011年8月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)
山口貴也
[東京 23日 ロイター] - 財務省は、2022年度国債発行計画で、利付40年債の年間発行予定額を6000億円増やす方針だ。生命保険各社の需要を見込み、3年連続の増発とする。毎月発行とする案は見送り、2カ月に1回の発行ペースは変えない。長期金利の指標となる10年債を1兆2000億円増発する方針も固めた。
21年度の40年債発行額は3兆6000億円で、1回当たり6000億円を年6回発行している。22年度は4兆2000億円とし、1回当たりの発行額を7000億円に見直す。ロイターが計画案を確認した。
次年度計画では10年債も増額とし、年間発行額を32兆4000億円とする。1回当たりの発行額は新たに2兆7000億円となる。
一方、2年債は2兆4000億円減額し、年間発行額を33兆6000億円とする。1回当たりの発行額は2兆8000億円となる。
併せて1年超5年以下の流動性供給入札を6000億円増額し、年間発行額を3兆円とする。5年を超える年限を含めた供給入札全体としては12兆円の発行予定額となる。
市中向けのカレンダーベース発行額は200兆円前後と想定し、21年度補正後からは10兆円強の減額となる。累次の新型コロナ対策で積み上がった短期債を減らすことで将来の借り換えコストを抑制する。
利付30年、20年、5年債と10年物価連動国債の発行予定額はいずれも変更しない。