ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=急反発、景気回復にらみエネルギー株などに買い

2021年06月22日(火)07時09分

 6月21日の米国株式市場は、米経済が新型コロナウイルス禍から回復する中、エネルギー株などに買いが入り、ダウ工業株30種は約1.7%上昇して引けた。写真はニューヨーク証券取引所で1月撮影(2021年 ロイター/Mike Segar)

[21日 ロイター] - 米国株式市場は、米経済が新型コロナウイルス禍から回復する中、エネルギー株などに買いが入り、ダウ工業株30種は約1.7%上昇して引けた。

経済の健全性を示すとされる小型株中心のラッセル2000やダウ輸送株20種も約2%高となった。

銀行やエネルギーなど年初来の株価上昇をけん引してきた景気敏感株で構成するS&P500バリュー指数は1.9%上昇。0.9%高となったグロース指数をアウトパフォームした。

前週は米連邦準備理事会(FRB)のタカ派的なシグナルを受けて売りが広がり、バリュー株の下げが目立ったほか、ダウとS&P500は週間で数カ月ぶりの大幅安となっていた。

チャールズ・シュワブのトレーデング・デリバティブ担当副社長、ランディー・フレデリック氏は「市場はイージーマネーとタイトマネーのどちらを求めているのかまだ決めかねており、綱引き状態だ」と語った。

投資家の間で力強い景気回復への期待感と景気過熱への懸念が混在する中、S&P500は今月、狭いレンジで推移してきた。

この日はS&P500の主要11セクターが全て上昇し、エネルギーや金融が主導した。

マイクロソフトは1.2%上昇し、終値ベースの最高値を更新した。

中国当局がビットコインのマイニング(採掘)に対する取り締まりを強化したことを嫌気し、暗号資産(仮想通貨)関連銘柄は売られた。採掘業者のライオット・ブロックチェーン、マラソン・パテント・グループのほか、交換所のコンベース・グローバルは1─4%安。

モデルナは4.5%上昇。新型コロナウイルスワクチン製造施設で生産ラインを追加すると報じられた。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.86対1の比率で上回った。ナスダックでは1.44対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は101億株。直近20営業日の平均は110億株。

今週は米製造業関連統計や住宅販売統計、パウエルFRB議長が22日に行う議会証言に注目が集まる。25日にはFTSEラッセル指数銘柄の年次入れ替えも予定される。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33876.97 +586.89 +1.76 33312.07 33908.09 33312.07

前営業日終値 33290.08

ナスダック総合 14141.48 +111.10 +0.79 14047.42 14150.78 13960.04

前営業日終値 14030.38

S&P総合500種 4224.79 +58.34 +1.40 4173.40 4226.24 4173.40

前営業日終値 4166.45

ダウ輸送株20種 14907.64 +284.74 +1.95

ダウ公共株15種 896.92 +12.06 +1.36

フィラデルフィア半導体 3171.99 +19.18 +0.61

VIX指数 17.89 -2.81 -13.57

S&P一般消費財 1395.05 +7.39 +0.53

S&P素材 515.91 +10.46 +2.07

S&P工業 858.47 +18.31 +2.18

S&P主要消費財 713.99 +7.80 +1.10

S&P金融 597.63 +13.71 +2.35

S&P不動産 281.43 +5.31 +1.92

S&Pエネルギー 408.73 +16.81 +4.29

S&Pヘルスケア 1455.73 +18.56 +1.29

S&P通信サービス 260.39 +2.33 +0.90

S&P情報技術 2518.44 +26.59 +1.07

S&P公益事業 327.85 +4.44 +1.37

NYSE出来高 10.50億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28725 + 705 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 28690 + 670 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾国民党、新主席に鄭麗文氏 防衛費増額に反対

ビジネス

テスラ・ネットフリックス決算やCPIに注目=今週の

ワールド

米財務長官、中国副首相とマレーシアで会談へ

ワールド

全米で反トランプ氏デモ、「王はいらない」 数百万人
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心呼ばない訳
  • 4
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 5
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 6
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中