ニュース速報

ビジネス

次期米財務長官候補イエレン氏、ドル安目指さないと明言へ=WSJ

2021年01月18日(月)15時27分

 バイデン次期米大統領が財務長官に指名したイエレン連邦準備理事会(FRB)前議長は、1月19日の上院指名承認公聴会で、ドルの価値が市場によって決定されることへのコミットメントを確認する見通しだ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が17日、報じた。2020年12月、デラウェア州で撮影(2021年 ロイター/Leah Millis)

[17日 ロイター] - バイデン次期米大統領が財務長官に指名したイエレン連邦準備理事会(FRB)前議長は、19日の上院指名承認公聴会で、市場が決定する為替レートへのコミットメントを確認するとともに、ドル安を目指さないと明言するとみられる。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が17日、バイデン次期政権当局者の話として報じた。

WSJによると、イエレン氏は新政権の為替政策に関する質問には、「米ドルや他の通貨の価値は市場により決定されるべきだ。市場は景気動向を反映するよう適応し、おおむね世界経済の調整を促す」との考えを示す。

さらに同氏は「米国は競争上の優位性を得るために通貨安を後押しすることはない」とし、「他国によるそのような取り組みには反対すべき」と述べるとみられる。

イエレン氏の政策は、新政権で予想されていた通り、米国の従来の為替政策への回帰を示すものとなる。

トランプ大統領は他国に競争上の優位を与えているとして、数年にわたりドル高を批判してきたが、昨年5月にドル高を容認する立場に転じた。

バンク・オブ・シンガポールのアナリスト、モー・シオン・シム氏は、不干渉というトランプ政権前の米国のスタンスに戻るシグナルをイエレン氏が発するようだと指摘。今後、財務長官にとってドルや金融市場の注目度が低下し、財政支援政策の実施に重きが置かれるとの見方を示した。

イエレン氏の上院承認はほぼ確実視されており、同氏はバイデン新政権でいち早く承認される閣僚となる見通し。

バイデン氏の政権移行チームはイエレン氏の公聴会についてコメントの要請に応じていない。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRBはAI導入に伴う構造的な失業率上昇を相殺でき

ワールド

中国軍の汚職粛清、指揮系統・即応態勢に打撃=英国際

ワールド

トランプ氏「加齢で不安定化」、米世論調査で6割 共

ワールド

ウクライナ紛争、西側の介入で広範な対立に=ロシア大
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 5
    ペットとの「別れの時」をどう見極めるべきか...獣医…
  • 6
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 7
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 8
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 9
    武士はロマンで戦ったわけではない...命を懸けた「損…
  • 10
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中