在韓米軍基地の正門近くで軍用品店を営んでいた45歳の男は、中国人民解放軍出身の元軍人だった。 群山(クンサン)空港近くのホテルに滞在していた60代の男も、かつて中国人民解放軍に所属した経歴をもっていた。

京畿(キョンギ)南部警察庁は8月11日、この2人を一般利敵罪などの容疑で拘束したと発表した。一般利敵罪は、国の軍事上の利益を害したり、敵に軍事上の利益を与えたりした場合に適用される。

軍用品店主の裏の顔

45歳の男は朝鮮族、つまり中国国籍を持つ朝鮮系の住民だった。平沢市(ピョンテクし)の在韓米軍基地正門付近で軍用品店を営みながら、基地に勤務する韓国人女性に接近した。

2021年11月から今年5月にかけて、この女性を通じて米韓合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」の関連資料や、米軍指揮部の勤務先・指揮官の就任式写真などを入手していたとみられる。

情報収集は書類にとどまらなかった。 男は基地内部の兵器移動状況を自ら観察し、撮影もしていた。米軍の軍服や物品を中古で販売してもいたが、武器類など危険物は含まれていなかったという。

男は在韓米軍の公式SNSアカウントをフォローする1万2千人ほどのフォロワーの一人でもあった。表向きは軍用品を扱う商店主であり、周囲から疑われる立場にはなかったとみられる。本人は取り調べに対し「商売に必要な情報を集めただけ」と容疑を否認しているという。

警察は、資料を渡した韓国人女性についても背任収財容疑で立件した。女性が男の目的を知りながら情報を渡したかどうかを調べ、一般利敵罪の共犯にあたるかを検討しているという。

もう一人のスパイ容疑者は……
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