ニュース速報

ビジネス

米国株248ドル高、雇用統計低調で追加支援策に期待

2020年12月05日(土)07時14分

米国株式市場は上昇し、主要株価指数が最高値を更新。ダウ工業株30種が248ドルで取引を終えた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の前のひょうす。11月撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[4日 ロイター] - 米国株式市場は上昇し、主要株価指数が最高値を更新。ダウ工業株30種が248ドルで取引を終えた。この日発表された雇用統計がさえなかったことを受け、政府の追加支援策への期待が高まった。業種別ではエネルギー、資材、工業株などが買われた。

11月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比24万5000人増と、前月の61万人増から伸びが大幅に鈍化。新型コロナウイルス感染が再拡大し、政府の財政支援に欠く中、雇用者の伸びは5カ月連続で減速し、5月以降で最小となった。

バイデン次期大統領は、「低調な」雇用統計が景気回復の失速を示唆したとし、議会が迅速に経済対策法案を可決しなければ、「暗い冬」が状況を悪化させると警告した。

LPLフィナンシャルのシニア市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「雇用情勢が弱まっているという悪いニュースは、景気刺激策がかなり短い時間枠で実施される可能性が高いことを意味するため、投資家にとっては良いニュースだ」と指摘した。

ダウ輸送株指数や小型株指数のラッセル2000指数も終値で最高値を更新した。

10年債利回りが3月以来の水準に上昇したことを受け、金融株がしっかり。原油高でエネルギー株も堅調に推移した。USバンク・ウェルス・マネジメントのエリック・フリードマン最高投資責任者(CIO)は、出遅れ銘柄への買いが多く見られるとした。

個別銘柄では、航空機大手ボーイングが1.9%安。中型旅客機787「ドリームライナー」の減産を発表した。同機の減産は過去1年半の間で4回目となる。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.54対1の比率で上回った。ナスダックでは2.95対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は114億株。直近20営業日の平均は118億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 30218.26 +248.74 +0.83 29989.5 30218.2 29989.5

6 6 6

前営業日終値 29969.52

ナスダック総合 12464.23 +87.05 +0.70 12399.3 12464.2 12376.4

2 3 4

前営業日終値 12377.18

S&P総合500種 3699.12 +32.40 +0.88 3670.94 3699.20 3670.94

前営業日終値 3666.72

ダウ輸送株20種 12742.08 +155.26 +1.23

ダウ公共株15種 856.13 -10.76 -1.24

フィラデルフィア半導体 2793.03 +76.88 +2.83

VIX指数 20.69 -0.59 -2.77

S&P一般消費財 1274.78 -1.69 -0.13

S&P素材 449.70 +8.94 +2.03

S&P工業 751.94 +9.05 +1.22

S&P主要消費財 692.93 +5.32 +0.77

S&P金融 480.05 +5.36 +1.13

S&P不動産 230.80 +3.02 +1.32

S&Pエネルギー 302.94 +15.60 +5.43

S&Pヘルスケア 1308.88 +14.11 +1.09

S&P通信サービス 220.99 +0.12 +0.05

S&P情報技術 2213.90 +22.31 +1.02

S&P公益事業 315.37 -3.32 -1.04

NYSE出来高 10.19億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 26855 + 75 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 26860 + 80 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中