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英債務水準は「持続不能」、財務相がコロナ終息後の増税示唆

2020年11月27日(金)00時21分

英国のスナク財務相は26日、過去最大規模の公的債務が持続可能な水準を維持できるほどすぐに縮小すると予想していないと述べた(2020年 ロイター/TOBY MELVILLE)

[ロンドン 26日 ロイター] - 英国のスナク財務相は26日、過去最大規模の公的債務が持続可能な水準を維持できるほどすぐに縮小すると予想していないと述べた。また、新型コロナウイルス危機が終息すれば、増税が必要になるという考えも示した。

スナク氏は前日、4月に始まった2020/21会計年度の政府借入金が3940億ポンド(5260億ドル)になると発表。新型コロナ感染拡大への対応に費用がかさむためで、財政赤字は第2次世界大戦以降で最悪の水準に膨らむ。

この日、BBCに「借り入れと債務は記録的な水準で、昨日発表した予測はそれが非常に高いレベルで推移する道筋を示し、持続可能なものではない」と語った。

一方、増税については具体的に確認することを拒み、いかなる決定も来年初めに予定される年次予算案の発表を待つ必要があると述べた。

イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁はコロナ禍において政府が大規模な経済支援を行うことは正しいと述べ、スナク財務相が発表した歳出計画への支持を表明した。

ロイター
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