ニュース速報

ビジネス

ECB、QEのグリーン化検討可能=シュナーベル専務理事

2020年09月29日(火)10時09分

欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は28日、ECBの債券購入策について、グリーンボンド(環境債)の買い入れを増加させる一方、「脱炭素の目的と相いれない」債券の除外を検討できると述べた。スペイン・マランチョンで2012年12月撮影(2020年 ロイター/Sergio Perez)

[フランクフルト 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は28日、ECBの債券購入策について、グリーンボンド(環境債)の買い入れを増加させる一方、「脱炭素の目的と相いれない」債券の除外を検討できると述べ、気候変動に焦点を当てた「グリーン量的緩和(QE)」の可能性を示唆した。

シュナーベル専務理事は、カーボンニュートラル(炭素中立)な経済の実現に向け、政府、投資家、家計に加え、ECBを含む中央銀行が共に取り組んでいく必要があるとの考えを示した。

同氏は、気候変動リスクを織り込み、欧州連合(EU)の脱炭素化を支援する機能が市場に欠如している問題を修復するため、ECBは社債購入を各社の発行規模に比例させるなどの制限を撤廃する可能性を検討することになるとした。

ECBは毎月、数十億ユーロ規模の社債とコマーシャルペーパー(CP)を買い入れており、グリーン化が進めば、資金使途を環境・社会の持続可能性に貢献する事業に限定するサステナビリティー債の域内市場に大きな影響が及ぶとみられる。

リフィニティブのデータによると、2020年上半期に域内で新規発行されたサステナビリティー債は約500億ユーロに上った。

シュナーベル氏は、民間部門からの資産買い入れで配分基準の見直しを検討することが可能として上で「市場の欠陥が存在する中では、市場に中立的という基準は適切でないかもしれない」とした。

グリーン債については、ECBが現在進めている政策戦略の検証の一環として議論される見通し。

ECBは先週、EUが定めた持続可能な経済活動に関する基準に合致するグリーン債について、来年から担保として受け入れると表明した。資産購入プログラムの対象としても買い取る。[nL3N2GJ2II]

ただ、基準に合致するユーロ建てのグリーン債は現在のところ、イタリアの電力会社エネルが昨年発行した債券しかない。

*情報を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:イランの狙いは「消耗戦」、原油施設攻撃で経済

ビジネス

金価格上昇、トランプ氏発言でドル下落・インフレ懸念

ワールド

TikTokなど、子どもの利用制限巡りインドネシア

ビジネス

政府の特例公債法案、基本的には賛成=玉木国民民主代
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目のやり場に困る」密着ウェア姿がネットを席巻
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ル…
  • 6
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 7
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 10
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中