ニュース速報

ビジネス

NZでコロナ感染急増・封鎖長期化なら追加刺激策検討=中銀副総裁

2020年08月13日(木)11時30分

8月13日、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のバスカンド副総裁は、ロイターに対し、国内で新型コロナウイルス感染が再び拡大し、ロックダウン(都市封鎖)が再導入される状況が続く場合、中銀はさらなる金融刺激策を検討せざるを得ないと語った。写真はウェリントンのNZ準備銀行前で1月撮影(2020年 ロイター/David Gray)

[ウェリントン 13日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のバスカンド副総裁は13日、ロイターに対し、国内で新型コロナウイルス感染が再び拡大し、ロックダウン(都市封鎖)が再導入される状況が続く場合、中銀はさらなる金融刺激策を検討せざるを得ないと語った。

同氏は、中銀の見通しについて、新型コロナが国内で封じ込められていることを前提にした基本シナリオに基づくと指摘。感染再拡大は中銀の見通しに大きなリスクだと述べた。

最大都市オークランドは今週、4人の新型コロナ感染が確認されたことから3日間の封鎖が発表された。ニュージーランドで新型コロナの感染が報告されたのは102日ぶりだった。

バスカンド氏は「もし、感染急増が続き、ロックダウンが長期化する場合、残念ながら中銀の見通しに下方リスクが生じるだろう。中銀としては金融刺激策の追加を検討せざるを得なくなる」と語った。

中銀は12日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを0.25%に据え置く一方、大規模資産買い入れ(LSAP)プログラムを最大1000億NZドル(653億9000万米ドル)に拡大すると発表した。将来的にマイナス金利政策に踏み切る可能性にも言及した。

バスカンド氏は、12日発表の措置に追加で刺激策を講じるとすれば、マイナス金利と、借り入れコストの低下を促す「貸し出しのための資金供給」プログラムの組み合わせになるとの見方を表明。同プログラムを通じて銀行は中銀から低利で資金を調達できるようになり、マイナス金利の波及効果を高めると説明。

「マイナス金利だけを行えば、銀行の収益性にやや悪影響が及ぶため、銀行が融資を引き締めるリスクが多少ある」とした。

中銀は新型コロナ感染拡大に対応し、3月に75ベーシスポイント(bp)の利下げを実施し、市場を驚かせた。その後は金利を据え置いている。

バスカンド氏は、ニュージーランド国内は海外よりも状況が良いが、世界的には回復までの道のりは厳しく、国内経済の回復見通しにも影響を与えると指摘。

「これは大きな経済的ショックで、終わっていない。100日間封じ込められたのは少しいい気分だったが、回復までの道のりは長い」とした。

*内容を追加します

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米EVルーシッド、2020年代終盤にキャッシュフロ

ワールド

米、強制労働巡り不公正貿易調査を開始 日本など60

ビジネス

世界EV販売台数、2月は前年比11%減 中国の落ち

ビジネス

国民生活への影響念頭にいかなる時も万全の対応取る=
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車整備は収入増、公認会計士・税理士は収入減
  • 3
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 4
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 5
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 6
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 7
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 8
    2万歩でも疲れない? ディズニー・ユニバで足が痛く…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 10
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中