ニュース速報

ビジネス

米株下落、ダウ396ドル安 コロナ感染者増加受け利食い優勢

2020年07月08日(水)06時23分

FILE PHOTO: Traders wearing masks work, on the first day of in person trading since the closure during the outbreak of the coronavirus disease (COVID-19) on the floor at the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., May 26, 2020. REUTERS/Brendan M

[7日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。新型コロナウイルスの国内新規感染者数が一段と増加したことを受け、利益確定売りが優勢となった。S&P総合500種<.SPX>が前日まで今年最長の続伸となっていた反動も出た。

米国内では大きく地域で感染者が大幅に増加している。ニューヨーク州のクオモ知事は7日、感染が再拡大しているデラウェア、カンザス、オクラホマ3州からの訪問者を新たに14日間の自主隔離の対象にすると発表した。

ベアードの市場ストラテジスト、マイケル・アントネッリ氏は「5日続伸後、新型ウイルスへの懸念と(クリーブランド地区連銀の)メスター総裁が景気回復に時間がかかると発言したことを受けて、やや押し戻された」と述べた。

メスター総裁は7日、新型コロナ感染が全国的に再拡大していることで消費者は一段と慎重になっているとし、米経済が感染拡大による危機から完全に回復できるよう、政府は一段の財政刺激策を実施する必要があるとの考えを示した。

米国株はこのところ上昇が続き、前日にはS&P500が5営業日続伸を記録。国内感染は急増しているが、相次ぐ好調な経済指標が景気回復期待を後押しした。

ナスダック総合<.IXIC>はこの日も日中の最高値を更新。マイナス圏で引けたが、取引時間の大半はプラスで推移した。

投資顧問会社アラン・B・ランツ・アンド・アソシエーツのアラン・ランツ社長は、多少の後退は健全だとし、「3月安値からの信じ難い反発を受けて、下降局面では利食いやボラティリティーが高まるだろう」と見通した。

個別株ではウォルマートが6.8%高。アマゾン・ドット・コムのプライムサービスに対抗する会員制プログラムに関する報道を受けた。

バイオ医薬のノババックスは31.6%急騰。新型コロナワクチンの臨床試験や実用化、製造を支援するため、米政府が16億ドルの資金を提供する。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.73対1の比率で上回った。ナスダックでは2.63対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は104億4000万株。直近20営業日の平均は125億8000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25890.1 -396.85 -1.51 26172. 26174. 25866. <.DJI>

8 01 93 58

前営業日終値 26287.0

3

ナスダック総合 10343.8 -89.76 -0.86 10412. 10518. 10337. <.IXIC>

9 46 98 98

前営業日終値 10433.6

5

S&P総合500種 3145.32 -34.40 -1.08 3166.4 3184.1 3142.9 <.SPX>

4 5 3

前営業日終値 3179.72

ダウ輸送株20種 9278.61 -108.33 -1.15 <.DJT>

ダウ公共株15種 775.59 -3.44 -0.44 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2019.77 -27.04 -1.32 <.SOX>

VIX指数 29.35 +1.41 +5.05 <.VIX>

S&P一般消費財 1089.49 -19.11 -1.72 <.SPLRCD>

S&P素材 367.35 -0.06 -0.02 <.SPLRCM>

S&P工業 579.97 -11.47 -1.94 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 613.74 +6.11 +1.01 <.SPLRCS>

S&P金融 381.12 -8.07 -2.07 <.SPSY>

S&P不動産 218.04 -3.55 -1.60 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 275.46 -9.05 -3.18 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1186.07 -10.27 -0.86 <.SPXHC>

S&P通信サービス 187.03 -0.70 -0.37 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1864.78 -19.92 -1.06 <.SPLRCT>

S&P公益事業 289.43 -1.01 -0.35 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.72億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22455 - 85 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 22415 - 125 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、欧州諸国の「破壊的アプローチ」巡りEUに警

ビジネス

英製薬アストラゼネカ、米国への上場移転を検討=英紙

ワールド

米EV推進団体、税額控除維持を下院に要請 上院の法

ビジネス

マネタリーベース6月は前年比3.5%減、10カ月連
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 2
    ワニに襲われ女性が死亡...カヌー転覆後に水中へ引きずり込まれる
  • 3
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。2位は「身を乗り出す」。では、1位は?
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 6
    世紀の派手婚も、ベゾスにとっては普通の家庭がスニ…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    あり?なし? 夫の目の前で共演者と...スカーレット…
  • 9
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 5
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 6
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中