ニュース速報

ビジネス

日経平均3日続伸の407円高、香港・上海株高を好感

2020年07月06日(月)15時53分

 7月6日、東京株式市場で日経平均は3日続伸した。写真は2018年10月、東京で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 6日 ロイター] - 6日の東京株式市場で日経平均は3日続伸。前週末の米国株市場は独立記念日で休場となったものの、香港ハンセン指数<.HSI>、上海総合指数<.SSEC>などのアジア株が大幅高となり、日本株も連れ高の展開となった。ただ、市場参加者は少なく、東証1部の売買代金は1兆8013億4700万円と薄商いだった。

日経平均は前営業日比34円79銭高の2万2341円27銭で小幅高のスタートとなったが、その後も上値を追い、一時427円63銭高の2万2734円11銭まで上げ幅を拡大した。香港ハンセン指数が、上海総合指数などが大幅高となったことが好感された。

中国・香港株式市場での上昇の背景には、中国国営メディアが強気相場に言及したことが材料視されたほか、新型コロナの新規感染者が落ち着いてきたこと、中国の経済指標が回復してきたこと、1日に上海総合株価指数が節目の3000ポイントを上抜けたこと、香港市場で中国半導体受託生産(ファウンドリー)大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)<0981.HK>が大幅高となったことなど、複数の要因によるものとの声が聞かれた。

東京で新型コロナウイルスの新規感染者は増加傾向にあるものの、再び緊急事態宣言に至ることはないとの見方も多く、一時に比べて株式マーケットでは大きく材料視されなくなってきたという。日経平均は6月16日以降、2万1800円台から2万2600円台のレンジ相場となっていたものの、6日に同レンジを大幅に上抜けた。市場では「当面は6月9日につけた高値2万3185円85銭を試す動きになりそうだ」(岩井コスモ証券の投資情報センター長、林卓郎氏)との声が聞かれた。

個別ではファーストリテイリング<9983.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>、ファナック<6954.T>など指数寄与度の高い銘柄が総じて堅調となったほか、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>などの半導体関連もしっかり。SMICが上海市場に上場することになり、中国で半導体製造が本格化するとの思惑から買われたという。

TOPIXも3日続伸。東証33業種では全業種が値上がりとなった。証券業、海運業、鉄鋼、非鉄金属、機械などが値上がり率上位となった。海運業はバルチック海運指数<.BADI>が約9カ月ぶりの高水準に戻してきたことが意識された。

東証1部の騰落数は、値上がりが1888銘柄に対し、値下がりが244銘柄、変わらずが38銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値 22714.44 +407.96

寄り付き 22341.27

安値/高値 22,325.75─22,734.11

TOPIX<.TOPX>

終値 1577.15 +24.82

寄り付き 1555.14

安値/高値 1,554.97─1,577.15

東証出来高(万株) 102539

東証売買代金(億円) 18013.47

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、高市首相の台湾発言撤回要求 国連総長に書簡

ワールド

MAGA派グリーン議員、来年1月の辞職表明 トラン

ワールド

アングル:動き出したECB次期執行部人事、多様性欠

ビジネス

米国株式市場=ダウ493ドル高、12月利下げ観測で
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 5
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 6
    「裸同然」と批判も...レギンス注意でジム退館処分、…
  • 7
    Spotifyからも削除...「今年の一曲」と大絶賛の楽曲…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中