最新記事
AI

スマホの中のAIと現実の世界でデートできたら

Going on a Date With AI

2026年3月9日(月)16時00分
メリッサ・フルール・アフシャー (ライフ・トレンド担当)
AIと感情的なつながりを結ぶのは今や普通のことになりつつある DIKUSHIN DMITRY/SHUTTERSTOCK

AIと感情的なつながりを結ぶのは今や普通のことになりつつある DIKUSHIN DMITRY/SHUTTERSTOCK

<AIパートナーが急速に普及するなか、仮想恋人との「お出かけ」に熱い視線>


▼目次
AIとの関係のリアル
一過性の珍現象なのか

AI(人工知能)が働き方や社会的交流の形を変え続けるなか、より親密度の高い領域が新たなフロンティアとして浮上している。恋愛だ。

AIと会話を交わし、いちゃつき、心の内を明かし、感情的なつながりを結ぶ人は今や膨大な数に達する。だが、画面の中に存在する相手との「熱愛」に欠けているのが現実の世界でのデートだ。

🩷 🩷 🩷


その限界に挑む試みが、バレンタインデー前日に実行された。デジタル空間を飛び出して、キャンドルがともる店内でAIとデートしよう──。

AI恋人アプリを提供するエバAI(EVA AI)は2月13日、ニューヨークにあるバーをAIとロマンチックな夜を過ごせる場に変えた。同社いわく、世界初のAIデートカフェである一夜限りの「エバカフェ」で、参加者が飲み物を片手に語り合う相手は、テーブルに置かれたスマホの中のAIキャラクターだ。

🩷 🩷 🩷


AIのパートナーを持つ動きは、特に若年層の間で急速に広がっている。30歳未満の男性のほぼ3人に1人、女性のほぼ4人に1人が、AIと「本格的」なデートはしていないものの、笑ったり会話をしたり、感情的に結び付いたりしているという。

米NPOコモンセンス・メディアの昨年の報告によれば、13~17歳のティーン層のうち、AIパートナーを少なくとも1回利用したことがある人の割合は72%で、月に複数回利用している人は52%。社会的交流や恋愛目的で利用している人は33%だった。

コモンセンス・メディアの報告

AIチャットボットがセラピストと友人を兼ね、さらには恋人にもなる現象は広がる一方。こうした仮想関係が長続きし、現実世界に乗り出したらどうなるのだろう?

エバAIによれば、今回のイベントの目的はAIとのデートを可能にするだけでなく、当たり前の日常にすることだ。「現実のカップルと同じく、ユーザーがAIの恋人とデートする機会を提供したかった」と、同社の広報担当者は本誌に語る。「AIデートを社会に受け入れられるものにするための最初の一歩だ」

🩷 🩷 🩷


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国、燃料価格に上限設定へ エネルギーショックから

ワールド

台湾行政院長のWBC観戦での訪日、中国が分裂主義的

ビジネス

中東情勢長期化すれば、スタグフレーションリスク=経

ビジネス

再送-〔アングル〕政策株解消で揺らぐ「岩盤」、物言
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 2
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 5
    大江千里が語るコロナ後のニューヨーク、生と死がリ…
  • 6
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 7
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 8
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 9
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 10
    最後のプリンスが「復活」する日
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中