ニュース速報

ビジネス

アジア株式市場サマリー

2020年07月02日(木)20時02分

[2日 ロイター] - 中国株式市場は上昇して引けた。優良株で構成されるCSI300指数が2年半ぶりの高値。景気支援に向けた政府支出の拡大計画が好感された。

上海総合指数<.SSEC>終値は64.5883ポイント(2.13%)高の3090.5693。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数<.CSI300>終値は88.061ポイント(2.07%)高の4335.845。終値としては2018年1月26日以来の高値。

CSI300不動産指数<.CSI000952>とCSI300SWS証券株指数<.CSI399707>が上昇をけん引し、それぞれ3.5%、7%上昇した。

中国財政省は、公衆衛生関連のインフラ向けの資金確保や景気支援のため、特別国債の発行を増やす計画を示した。

休場明けの香港株式市場も大幅上昇。中国企業株指数は3月25日以来、約3カ月ぶりの大幅高となった。

ハンセン指数<.HSI>終値は697.00ポイント(2.85%)高の2万5124.19。

ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>終値は298.23ポイント(3.06%)高の1万0056.86。

香港国家安全維持法が施行され、国際社会では中国による統制が強まると懸念されている。しかしアナリストやトレーダーによると投資家は、同法施行により本土企業の上場が増え、本土マネーの流入が拡大し、本土との金融面のつながりが強まるとみている。

シドニー株式市場は3日続伸して引けた。新型コロナウイルスのワクチン候補の治験で良好なデータが得られたことや、追加経済策をめぐる楽観的見方によって迅速な景気回復への期待が高まり、金融株とハイテク株にけん引された。  

S&P/ASX200指数は、終値では6月11日以来、3週間ぶりの高値となった。  

この日オーストラリア統計局が発表した5月の貿易収支は黒字幅が拡大したものの、市場予想を下回った。  

CMCマーケッツの主任市場ストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は、貿易収支が4月から大幅に改善し、V字回復の見通しを支援していると分析。「現時点で政府や中央銀行の経済対策やワクチン候補に関する楽観的見方は、米南部州などの感染者増加をめぐるマイナスの材料を圧倒している」との見方を示した。  

ハイテク株指数<.AXIJ>は3.7%高。米国市場で同業株が上昇したことを受け、過去最高値を付けた。アフターペイは9.5%高。シティが目標株価を2倍超引き上げたことが材料視され、史上最高値を付けた。  

金融株指数<.AXFJ>は1.9%高。「四大銀行」が上昇を主導した。  

一方、産金株指数<.AXGD>は0.2%安。ワクチン候補の治験データに加え、米国製造業景況指数が堅調だったことから、安全資産への需要が減退した。

ソウル株式市場は反発して引けた。6月の米国製造業景況指数が堅調だったことや、新型コロナウイルスのワクチン候補の治験で良好なデータが得られたことが要因で迅速な景気回復に期待が高まり、リスク選好が強まった。

イーベスト投資証券のアナリストは、米経済指標の回復によって新型コロナ危機の最悪期が過ぎたことが裏付けられたと分析した。

個別銘柄では、この日上場したSKバイオファーマシューティカルズ<326030.KS>が約30%高と急伸した。新規株式公開(IPO)市場は感染拡大のあおりで上場にブレーキがかかったものの、その後は活況を呈している。

海外勢は125億ウォン(約1041万ドル)相当の売り越し。

出来高は10億7319万株。取引された899銘柄のうち、上昇は671銘柄。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

中国 上海総合指数 3090.5693 + 64.5883 + 2.13 3023.7189 3092.4432 3021.6736 <.SSEC>

前営業日終値 3025.9810

中国 CSI300指数 4335.845 +88.061 +2.07 4239.408 4340.104 4238.116 <.CSI30

0>

前営業日終値 4247.784

香港 ハンセン指数 25124.19 +697.00 +2.85 24563.57 25124.19 24563.57 <.HSI>

前営業日終値 24427.19

香港 ハンセン中国株指数 10056.86 +298.23 +3.06 9788.95 10059.31 9788.95 <.HSCE>

前営業日終値 9758.63

韓国 総合株価指数 2135.37 +28.67 +1.36 2116.72 2135.37 2113.98 <.KS11>

前営業日終値 2106.70

台湾 加権指数 11805.14 +101.72 +0.87 11694.10 11805.21 11690.95 <.TWII>

前営業日終値 11703.42

豪 S&P/ASX指数 6032.70 +98.30 +1.66 5934.40 6034.90 5934.40 <.AXJO>

前営業日終値 5934.40

シンガポール ST指数 2636.69 +26.52 +1.02 2607.49 2636.69 2597.61 <.STI>

前営業日終値 2610.17

マレーシア 総合株価指数 1536.28 +21.85 +1.44 1514.78 1536.36 1513.21 <.KLSE>

前営業日終値 1514.43

インドネシア 総合株価指数 4966.780 +52.392 +1.07 4914.388 4966.780 4914.40 <.JKSE>

前営業日終値 4914.388

フィリピン 総合株価指数 6364.08 +154.37 +2.49 6211.51 6382.60 6183.03 <.PSI>

前営業日終値 6209.71

ベトナム VN指数 842.38 -1.11 -0.13 845.66 845.66 838.48 <.VNI>

前営業日終値 843.49

タイ SET指数 1374.13 +24.69 +1.83 1357.21 1376.31 1353.50 <.SETI>

前営業日終値 1349.44

インド SENSEX指数 35843.70 +429.25 +1.21 35604.00 36014.92 35595.36 <.BSESN

>

前営業日終値 35414.45

インド NSE指数 10551.70 +121.65 +1.17 10493.05 10598.20 10485.55 <.NSEI>

前営業日終値 10430.05

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

10月米利下げ観測強まる、金利先物市場 FOMC決

ビジネス

FRBが0.25%利下げ、6会合ぶり 雇用弱含みで

ビジネス

再送〔情報BOX〕パウエル米FRB議長の会見要旨

ビジネス

FRB、年内0.5%追加利下げ見込む 幅広い意見相
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 8
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中