ニュース速報

ビジネス

米下院指導部、経済対策法案を遅くとも28日までに可決の意向

2020年03月27日(金)13時04分

 米下院指導部は、上院が3月25日に可決した新型コロナウイルスに対処する2兆2000億ドル規模の経済対策法案を27日か遅くとも28日には下院で可決する意向だ。写真はペロシ下院議長。ワシントンで25日撮影(2020年 ロイター/Tom Brenner)

[ワシントン 26日 ロイター] - 米下院指導部は、上院が25日に可決した新型コロナウイルスに対処する2兆2000億ドル規模の経済対策法案を27日か遅くとも28日には下院で可決する意向だ。

関係者によると、ペロシ下院議長は26日の電話会議で、民主党議員らに経済対策法案の可決を遅らせる行動を取らないよう強く要請。民主党のマデリーン・ディーン下院議員によると、ペロシ氏の考えは、できれば27日の可決を目指すが、無理なら遅くとも28日に可決させる、という内容だった。

トランプ大統領は26日、新型コロナに関する定例会見で「下院は経済対策法案をすぐに可決しなければならない」と語った。

ペロシ議長は26日、記者団に対し、この法案への超党派の強い支持を見込んでいると発言。また、新型コロナとの戦いでさらなる資金が必要になることは間違いないとし、下院委員会は近く次の段階を検討すると述べた。

共和党のマッカーシー下院院内総務は法案を支持する一方、新たな法案について決める前に検討の機会が欲しいと述べた。同氏は法案が27日午前に可決されると予想した。

ペロシ議長によると、下院指導部は27日に発声投票による迅速な法案可決を計画している。

一方、共和党のトーマス・マシー下院議員は法案への反対を表明。各議員の投票内容が記録される投票方式ではなく、発声投票で可決させる計画への不快感を示した。

下院指導部は26日遅く、匿名の共和党議員が27日午前時点で議会が定足数に満たないと指摘し、最終採決に記録投票を求める可能性があると明らかにした。

民主党のホイヤー下院院内総務は議員に対し、可能な限り、27日1400GMT(米東部時間午前10時)までに登院するよう呼び掛けた。同氏のオフィスは声明で「われわれは法案が発声投票によって可決されるか、あるいは共和党が記録投票を強いるのか、見極める」とした。

下院の定数は435議席。議員の大半は3月14日以降、ワシントンを離れ、地元に帰っている。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏銀行、資金調達の市場依存が危機時にリスク=

ビジネス

ビットコイン一時9万ドル割れ、リスク志向後退 機関

ビジネス

欧州の銀行、前例のないリスクに備えを ECB警告

ビジネス

ブラジル、仮想通貨の国際決済に課税検討=関係筋
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 3
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 9
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 10
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中