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第4四半期の独GDP改定値、前期比0.0% 輸出が減少

ドイツ連邦統計庁が発表した2019年第4・四半期のGDP改定値は前期比0.0%と、速報値から修正はなかった。写真はハンブルクの港湾施設で2019年11月撮影(2020年 ロイター/Fabian Bimmer)
[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した2019年第4・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.0%と、速報値から修正はなかった。
輸出が前期比0.2%減少した。GDP伸び率への純輸出の寄与度はマイナス0.6%ポイントだった。
建設を含む総投資は2.9%増。寄与度は0.6%ポイントだった。
政府支出の寄与度は0.1%ポイント。このところ経済成長の原動力となっていた民間消費の寄与度はゼロだった。
2019年のGDP改定値は前年比0.6%増。速報値から修正はなかった。2013年以降で最低の伸びとなった。
政府は2020年のGDP伸び率が1.1%に回復すると予想。労働日数が多いことが主因で、日数調整後では0.7%と予想している。
IFO経済研究所のクレメンス・フュースト所長は、新型コロナウイルスが新たなリスクとなっており、貿易の見通しは引き続き芳しくないと指摘。IFOがまとめた輸出見通しを示す2月の指数は低下しており、特に自動車メーカーが悲観的な見方を示しているという。
キャピタル・エコノミクスのアナリスト、アンドリュー・ケニンガム氏は、2020年上半期もドイツ経済の停滞が続くと予想。外需の低迷が続き、国内投資も減少する可能性が高いという。
新型ウイルスについては、サプライチェーンの混乱や中国の需要減少によるドイツ経済への影響は、これまでのところ軽微だと指摘。ただ「中国の混乱が長引けば、それだけリスクが大きくなる。新型ウイルスの感染が欧州に拡大する可能性が新たな下振れリスクになっている」と述べた。