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インドと大規模な通商協定模索、合意時期は未定=トランプ氏

2月19日、トランプ米大統領は、米国とインドが大規模な通商協定の実現に取り組んでいると述べた。写真はミシガン州で1月撮影(2020年 ロイター/LEAH MILLIS)
[ニューデリー 19日 ロイター] - トランプ米大統領は、米国とインドが大規模な通商協定の実現に取り組んでいると述べた。ただ、11月の米大統領選前に完了するかどうかは分からないとの見方を示した。
トランプ氏は24日からインドを初めて公式訪問する。交渉担当者らは、インドの鶏肉・乳製品市場への米国のアクセスを拡大する部分的な合意をまとめようと取り組んできたが、進展は発表されていない。
トランプ氏は18日、記者団に対し「インドとの通商合意が可能だが、大規模なディール(取引)は後まで取っておく」と述べた。
また「インドとは非常に大規模な通商合意に向けて取り組んでいる。大統領選前になるかどうかは分からないが、非常に大きなディールを実現する」と語った。
インド訪問について、トランプ大統領は「米国はインドから良い待遇を受けていないが、私はモディ首相が非常に好きだ」と述べた。トランプ氏の訪問を歓迎するために700万人の市民が集まる見通しと、モディ首相から伝えられたことも明らかにした。
インド外相は、トランプ氏の訪印は「短いが集中的」なものになると述べた。
インドにとって米国は中国に次ぐ第2の貿易相手国。2018年のモノ・サービスの貿易総額は過去最大の1426億ドルに達した。
19年の米国の対インド貿易赤字(モノ)は232億ドルと、貿易相手国の中で9番目の規模。
防衛面での協力も拡大しており、関係筋によると、インドのモディ内閣はこの日、米ロッキード・マーチン
また、インドの情報放送相は、モディ内閣が知的財産権に関する覚書(MOU)を承認したことを明らかにした。同覚書には今後、米国が署名する。
*内容を追加しました。