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S&P500とナスダックが上昇、ハイテク企業の好決算で

2019年10月25日(金)08時22分

米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。マイクロソフトなど複数のハイテク企業が発表した堅調な四半期決算が支援した。ニューヨーク証券取引所で撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。マイクロソフトなど複数のハイテク企業が発表した堅調な四半期決算が支援した。一方、スリーエム(3M)の決算はさえず、ダウ工業株30種の重しとなった。

マイクロソフトは2%高。クラウドサービス「アジュール」を含むクラウド部門の10─12月期売上高見通しが市場予想を上回り、買い材料となった。

ペイパルも8.6%高。堅調な通年利益見通しが好感された。

一方、3Mは4%安。第3・四半期決算は、アジア太平洋地区での減収が響き、売上高が市場予想を下回った。通年利益見通しも下方修正し、米中貿易摩擦が企業業績に及んでいる状況が浮き彫りとなった。

米決算シーズンが本格化する中、これまでに発表を済ませたS&P総合500種構成企業168社の80%超の利益が予想を上回った。しかし、アムンディ・パイオニア・アセットマネジメントのジョン・ケリー氏は経済の弱さを示す兆候が出ているとし、「総じて景気が減速しているとの見方を支える内容となっている」と述べた。

TDアメリトレードの主席市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は3Mの決算に言及し、「関税の影響が主要な懸念であることを示唆した」と述べた。

ツイッターは20.8%急落。第3・四半期決算は売上高と利益が市場予想に届かなかった。夏場の広告需要が予想外に伸びなかった。

フォード・モーターも6.6%安。四半期決算は世界各地での事業再編の費用がかさみ、大幅減益となった。

半面、第3・四半期に予想外の黒字を達成したテスラは17.7%急伸。

素材科学のダウも4.7%高。コスト削減が奏功し、四半期利益が予想を上回った。

引け後の時間外取引でもインテルは約8%高、アマゾン・ドット・コムは約9%安となり、決算内容が明暗を分けた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.02対1の比率で上回った。ナスダックは1.20対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は64億7000万株。直近20営業日の平均は64億8000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26805.53 -28.42 -0.11 26893.9 26931.7 26714.3 <.DJI>

3 8 4

前営業日終値 26833.95

ナスダック総合 8185.80 +66.00 +0.81 8180.04 8187.84 8137.66 <.IXIC>

前営業日終値 8119.79

S&P総合500種 3010.29 +5.77 +0.19 3014.78 3016.07 3000.42 <.SPX>

前営業日終値 3004.52

ダウ輸送株20種 10676.57 -50.02 -0.47 <.DJT>

ダウ公共株15種 879.82 +3.36 +0.38 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1615.51 +38.93 +2.47 <.SOX>

VIX指数 13.67 -0.34 -2.43 <.VIX>

S&P一般消費財 952.78 +0.52 +0.05 <.SPLRCD>

S&P素材 361.56 +1.32 +0.37 <.SPLRCM>

S&P工業 658.24 +0.81 +0.12 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 630.40 +1.78 +0.28 <.SPLRCS>

S&P金融 473.26 -0.19 -0.04 <.SPSY>

S&P不動産 247.52 -0.69 -0.28 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 435.50 -1.86 -0.43 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1062.95 -6.38 -0.60 <.SPXHC>

S&P通信サービス 169.48 -1.25 -0.73 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1438.00 +20.99 +1.48 <.SPLRCT>

S&P公益事業 329.07 +1.29 +0.39 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.40億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22825 + 45 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 22815 + 35 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
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