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ドル109円後半、米長期金利の上昇が支援

2018年05月15日(火)15時52分

 5月15日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の109円後半。午前は動意に乏しかったが、午後は米長期金利の上昇に支援されて強含んだ。市場の関心は米国の小売売上高に向かっている。写真は2013年2月撮影(2018年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の109円後半。午前は動意に乏しかったが、午後は米長期金利の上昇に支援されて強含んだ。市場の関心は米国の小売売上高に向かっている。

正午ごろ109.70円台で推移していたドルは、午後2時過ぎにかけて109.93円まで上昇した。米10年国債利回りが約3週間ぶりの高水準となり、ドル買いの流れが強まった。

きょうは米国で4月小売売上高が発表される。強い数字となれば米10年国債利回りの3%台定着とドルの110円台への上昇が見込まれる一方、弱い数字となればドルはレンジ相場を維持する可能性がある。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、投機筋の10年債先物の売り持ちは4月24日までの週に過去最大を記録。その後2週連続で売り持ちは縮小したが、縮小幅はわずかだった。投機筋は高水準の売り持ちを抱えたままとみられるが、足元でも依然として米国債売り需要が根強いことがうかがえる。

午前のドルは109.60─70円台を中心に小動きが続いた。値幅は上下わずか13銭だった。

<トルコリラは軟調>

トルコリラは軟調に推移した。対円では一時24.94円付近まで下落し、過去最安値を更新した。25円を割り込み、下げ止まる気配もないことから、日本の個人投資家の買いも見られなくなってきたという。「30円から下落してくる過程ではしぶとく押し目買いが入っていたが、今はその支えもなくなっている」(外為どっとコム総合研究所の神田卓也氏)との指摘が出ていた。

トルコでは6月に大統領選と議会選挙が行われる予定。選挙が近い中で利上げは難しいとの見方から投機筋によるトルコリラ売りが出やすいという。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 109.86/88 1.1918/22 130.96/00

午前9時現在 109.73/75 1.1929/33 130.90/94

NY午後5時 109.65/67 1.1925/29 130.77/81

(為替マーケットチーム)

ロイター
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