ニュース速報

ビジネス

米国株式市場は最高値更新、企業決算や経済指標好感

2018年01月13日(土)08時02分

[12日 ロイター] - 米国株式市場は連日の最高値更新。第4・四半期の銀行決算が好調だったことや底堅い小売売上高などが買い材料となった。

JPモルガン・チェースは1.7%高。第4・四半期決算は調整後の1株利益が市場予想を上回った。米税制改革法成立に絡む一時的費用として24億ドルを計上したものの、同改革で実現する法人税減税は将来の収益押し上げにつながるとの見通しを示した。

ヒンズデール・アソシエイツ(イリノイ州)の投資ディレクター、ウィリアム・リンチ氏は「大手行の決算が収益面で予想を超えたことで、他の企業決算への期待が広がった」と述べた。

税制改革法が成立するなか、企業が受ける減税効果を多くのアナリストが業績予想に完全に織り込んでいない可能性があり、投資家の間で、企業の2018年見通しが市場予想を上回るのではないかとの期待が広がっているという。

ウエドブッシュ証券(サンフランシスコ)のスティーブン・マソカ氏は「経済はまずまずの状態で推移しており、インフレ高進は概ねみられず、賃金上昇も問題ではない。したがって足元悪材料は見当たらない」と話した。

S&P500企業の四半期利益は平均で12.1%の伸びが予想されている。このうち金融セクターの伸びは13.2%が見込まれている。

資産運用のブラックロックが3.3%高。四半期利益が予想を上回ったことなどが好感された。

銀行のウェルズ・ファーゴは0.7%安。四半期利益は予想を上回ったものの、顧客に無断で口座を開設していた問題などを巡る訴訟関連費用として32億5000万ドルを計上したことなどが材料となった。

オンライン小売のアマゾン・ドットコムは初の1300ドル超えを記録した。終値は2.2%高の1305.20ドル。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.17対1の比率で上回った。ナスダックでは1.54対1で値上がり銘柄数が多かった。 S&P総合500種構成銘柄をみると、164銘柄が52週高値を更新し、12銘柄が安値を更新。ナスダック総合構成銘柄では222銘柄が新高値を更新し、14銘柄が新安値を付けた。 米取引所の合算出来高は68億8000万株。直近20営業日の平均は63億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25803.19 +228.46 +0.89 25638.39 25810.43 25633.08 <.DJI>

前営業日終値 25574.73

ナスダック総合 7261.06 +49.29 +0.68 7208.17 7265.26 7205.18 <.IXIC>

前営業日終値 7211.78

S&P総合500種 2786.24 +18.68 +0.67 2770.18 2787.85 2769.64 <.SPX>

前営業日終値 2767.56

ダウ輸送株20種 11373.38 +89.06 +0.79 <.DJT>

ダウ公共株15種 683.91 -6.66 -0.96 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1322.10 +7.76 +0.59 <.SOX>

VIX指数 10.16 +0.28 +2.83 <.VIX>

S&P一般消費財 836.20 +10.59 +1.28 <.SPLRCD>

S&P素材 397.22 +0.75 +0.19 <.SPLRCM>

S&P工業 676.88 +5.82 +0.87 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 584.75 -0.11 -0.02 <.SPLRCS>

S&P金融 485.49 +4.52 +0.94 <.SPSY>

S&P不動産 193.02 -1.41 -0.73 <.SPLRCREC>

S&Pエネルギー 572.02 +5.46 +0.96 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1004.45 +7.51 +0.75 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 160.48 +0.51 +0.32 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1162.94 +7.00 +0.61 <.SPLRCT>

S&P公益事業 255.25 -1.42 -0.55 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.75億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23855 + 215 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 23820 + 180 大阪比 <0#NIY:>

(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

日中双方と協力可能、バランス取る必要=米国務長官

ビジネス

マスク氏のテスラ巨額報酬復活、デラウェア州最高裁が

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復

ワールド

エプスタイン文書公開、クリントン元大統領の写真など
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 3
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 4
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 5
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 8
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 9
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中