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欧州市場サマリー(3日)

2018年01月04日(木)05時56分

[3日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。最近つけた過去最高値に迫る水準にある。原油価格が2年半ぶりの高値をつけ、石油銘柄が買われた。またドルが対ポンドで高値に持ち直したことで、ドルで収益を上げる国際的な企業の株価が上がった。

石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルとBPは1.5%と1.3%それぞれ上昇し、FT100種の最大の押し上げ要因となった。

衣料小売り大手ネクストは6.7%値を上げた。クリスマス時期の売り上げが市場予想を上回ったことが好感された。好調な売り上げを受けネクストは通期の利益見通しを引き上げた。

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。ドル高/ユーロ安に伴い輸出銘柄が買われたほか、米国株式市場でS&P500とナスダック指数が前日に最高値を更新したことで買い意欲が強まった。

米国の製造業景気指数や建設支出が好調だったことでドルが値を上げた。ドルで収益を上げる銘柄が多いドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は0.83%上昇、フランスのCAC40指数<.FCHI>は0.81%上昇した。

STOXX欧州600種石油・ガス株指数<.SXEP>は前日に続き値を上げ、1.12%上昇。石油輸出国機構(OPEC)の加盟国であるイランで反政府デモが続く中、原油価格が2年半ぶりの高値をつけたことが背景にある。

この日は、新たな金融規制である第2次金融商品市場指令(MiFID2)が施行したが、取引高は前日よりもやや増えた。

<ユーロ圏債券> 国債利回りが小幅低下。欧州連合(EU)の金融資本市場に対する包括的な新規則「第2次金融商品市場指令(MiFID2)」がこの日施行された。

ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下し0.44%。クーレECB専務理事のコメントを受け、前日は2カ月ぶりの水準に上昇していた。国債利回りは当初、前日の高水準近辺で推移していたが、ドイツで大量の債券償還が行われたことで利回りは低下したとみられる。

この日から始まったMiFID2は、銀行や資産運用会社、トレーダーに詳細な取引データ報告を義務付け、株式、債券、コモディティー、デリバティブ市場の動向を明瞭化する目的で導入された。取引の透明性を高めつつ、投資家保護を強化することで、2007─09年の世界金融危機で得た教訓を生かす狙いがある。市場では規制の影響を見極めるため、当面は大規模な取引が手控えられるのではとの見方もある。

ロイター
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