ニュース速報

欧州市場サマリー(2日)

2019年09月03日(火)04時50分

[2日 ロイター] - <欧州外為市場> ユーロが対ドルで1年4カ月ぶり安値に沈んだ。米中貿易摩擦が欧州経済に及ぼす悪影響への懸念が強まった。ポンドも急落。英国で総選挙が実施されるとの観測が高まっていることが背景。

米市場がレイバーデーの祝日で休場となる中、様子見気分が強かった。

8月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は8カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回り、欧州の成長見通しに影を落とした。[nL3N25T1ZA]

米国と中国は1日、互いの輸入品に対する追加関税を発動した。[nL3N25S0B6]

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのマクロ戦略主任ティモシー・グラフ氏は「貿易摩擦がエスカレートすれば、外為市場での逃避先は限られる。貿易でのつながりから、新興国通貨やユーロは特に脆弱だ」と述べた。

ユーロ/ドルは0.3%安の1.0958ドル。

ユーロ圏短期金融市場ではこの日、9月12日の欧州中央銀行(ECB)理事会での20ベーシスポイント(bp)の利下げの可能性が60%織り込まれた。[nL3N25T2BK]

ポンド/ドルは1%超安。1.2036ポンドまで下落し、約2年ぶり安値に迫った。ポンドは対ユーロでも最大0.8%下落し、91.090ペンス。

ジョンソン首相はこの日、閣議を召集。議会が英国の「合意なき」欧州連合(EU)離脱を阻止すれば、総選挙に踏み切る用意を進めているとの観測が強まった。[nL3N25T2QX]

ドルは概ね堅調に推移し、主要6通貨に対するドル指数は0.2%高の99.13。

<ロンドン株式市場> 続伸し、1%強高で取引を終えた。英総選挙を巡る観測が強まる中通貨ポンドが下落し、輸出関連銘柄を支援した。米国と中国が1日発動した追加関税にはおおむね反応薄だったが、ディフェンシブ銘柄に買いが入った。

製薬大手アストラゼネカは3%上昇し、最高値を更新。治験薬の試験で心血管疾患の患者に効果があることが示され、株価への追い風となった。

ポンド安を手掛かりに、酒造大手ディアジオ、日用品のユニリーバ、ブリティッシュ・アメリカン・タバコなどの輸出銘柄が軒並み上昇した。

ジョンソン英首相はこの日、閣議を召集。議会が英国の「合意なき」欧州連合(EU)離脱を阻止すれば、総選挙に踏み切る用意を整えているとの観測が強まっている。[nL3N25T2QX]

一方、小売大手マークス・アンド・スペンサー(M&S)は1.4%安。FTSE100種の構成銘柄から除外されるとの見通しが圧迫材料となった。

米市場がレイバーデーの祝日で休場となっていることから、商いは薄かった。

<欧州株式市場> 薄商いの中、続伸で終了。米中が1日の互い輸入品に対し追加関税を発動する中、食品やヘルスケア、公益株などのディフェンシブ銘柄が選好された。

ラボバンクのフィリップ・マレー氏は「貿易戦争を巡る多くの不透明要因はここ数日ですでに織り込み済み」とし、「米中通商交渉への期待も存在する。また、投資家は米市場動向に方向性を見出そうとしていることから、米市場が祝日で休場となったことも影響した」と述べた。

8月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は8カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回り、欧州中央銀行(ECB)が来週の理事会で利下げに動くの見方を支えた。[nL3N25T1ZA] 

独クセトラDAXは小幅高。ドイツ取引所の上昇が主導した。独エネルギー大手RWEも目標株価引き上げを追い風に3.7%上昇した。

イタリアFTSE・MIBも0.6%高。コンテ首相が1日、新政権樹立に向けた「五つ星運動」と野党の中道左派「民主党」の協議が4日までにまとまるとの見方を示したことが材料視された。[nL3N25T0A1]

<ユーロ圏債券> 政治的な先行き不透明感が解消しつつあるイタリアが主導し、短期債が長期債をアウトパフォームした。欧州中央銀行(ECB)がこれまでの予想よりも大きな幅での利下げを決定するとの観測が出ていることが背景。

イタリアのコンテ首相は1日、新政権樹立に向けた「五つ星運動」と野党の中道左派「民主党」の協議は4日までにまとまり、主要政策や閣僚ポストで合意できるとの見方を示した。[nL3N25T0A1]

この日の取引で短期債がアウトパフォームする中、イタリア2年債利回りは7ベーシスポイント(bp)低下のマイナス0.223%と、2018年4月に付けた過去最低水準に迫った。イタリア10年債利回りは6.8bp低下の0.9650%。

イタリアとドイツの2年債利回りの格差は65.50bpに縮小。RBCキャピタル・マーケッツのグローバル・マクロストラテジスト、ピーター・シャフリク氏は、イタリア政情を巡る先行き不透明感が解消すれば、独伊利回り格差はさらに縮小するとの見方を示した。

ユーロ圏全体では、ECBの利下げ幅がこれまでの予想よりも大きくなるとの観測が出ていることで、短期債が長期債をアウトパフォーム。

ECBは今月12日の理事会で利下げを決定するとの見方がこれまでも大勢となっていたが、利下げ幅が予想されていた10bpではなく20bpになる確率が60%を超えていることが短期金融市場で示されている。 [nL3N25T2BK]

独2年債利回りはほぼ横ばいのマイナス0.919%と、17年初頭に付けた過去最低水準に迫った一方、独10年債利回りは1bp上昇のマイナス0.695%、独30年債利回りは3.3bp上昇のマイナス0.186%となっている。

ドイツ東部ザクセン州とブランデンブルク州で1日に実施された州議会選挙で、極右「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進したものの、メルケル首相率いる保守のキリスト教民主同盟(CDU)と中道左派の社会民主党(SPD)は各州で第1党の座を守り、国政での連立の危機をひとまず回避したことも作用している。[nL3N25T0G9]

ユーロ圏外では、英10年債利回りが6bp低下の0.42%と、8月20日以来の低水準を付けた。英議会が英国の「合意なき」欧州連合(EU)離脱を阻止すれば、ジョンソン首相が総選挙に踏み切るとの観測が強まっていることが背景。[nL3N25T2QX]

*欧州外為市場を追加して再送します。

ロイター
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