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欧州市場サマリー(28日)
[28日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。ポンド安に伴い輸出銘柄が買われた。ただ英国の合意なき欧州連合(EU)離脱への不安から、住宅建設や航空銘柄は値下がりした。
ジョンソン英首相が、EU離脱計画を議会に妨げられるのを回避するため、離脱期日である10月31日までの議会開会期間を短くする動きに出た。国内経済に左右されやすい中型株で構成するFTSE250種<.FTMC>は0.69%低下した。
FTSE100種では、住宅建設のパーシモン
一方、石油大手BP
小型株では旅行大手トーマス・クック
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。世界経済が景気後退入りするとの懸念が相場を押し下げた。
米国債市場で長短金利の逆転(逆イールド)が進んだことで、米中貿易摩擦を背景に世界経済が景気後退入りする可能性が不安視された。証券会社シティインデックスのアナリスト、ケン・オデルガ氏は「米経済は比較的好調な状態が続いているが、逆イールドは伝統的に米経済だけでなく世界経済の見通しを反映している」と指摘した。
ユーロ圏全体で国債が買われた。ドイツの10年物国債利回りは過去最低水準をつけた。
大半の部門がマイナス圏で取引された。STOXX欧州600種テクノロジー株指数<.SX8P>は1.11%低下。コンピューター支援設計(CAD)ソフト大手の米オートデスク
一方、デンマークの飲料メーカー、ロイヤル・ユニブリュー
<ユーロ圏債券> イタリア10年債利回りが一時1%割れとなり、過去最低を更新した。新政権が間もなく樹立し、総選挙が回避されるとの見方が広がった。
イタリア与党左派の「五つ星運動」と野党中道左派の民主党(PD)による新政権樹立に向けた合意を示唆するニュースがイタリア債への買いにつながった。
民主党のジンガレッティ党首はマッタレッラ大統領に対し、五つ星運動との政権樹立に向けた用意があると伝えた。また記者団に対し、民主党はコンテ氏の首相擁立を受け入れるとも述べた。
大和キャピタル・マーケッツの経済調査部門責任者、クリス・シクルナ氏は、基本的には何かしらの新政権が発足するだろうと指摘。同盟のサルビーニ党首率いる政府は欧州連合(EU)との対立を生み出す一方、新たな連立政権は目先の「より賢明な財政政策」を実施する可能性があると述べた。
イタリア債券利回りは全年限にわたって7─15ベーシスポイント(bp)低下。2年債利回り
ドイツとイタリアの10年債金利差
貿易摩擦を巡る懸念や合意なき英国の欧州連合(EU)離脱の可能性の高まりを背景に、ドイツ10年債利回り
英5年債利回りは16年10月以来の低水準となった。ジョンソン英首相が28日、10月中旬まで議会を休会とする方針を表明。エリザベス女王はこれを容認した。[nL3N25O3D8]
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1083 1.1093
ドル/円 105.86 105.73
ユーロ/円 117.34 117.28
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 372.86 -0.76 -0.20 373.62 <.STOXX>
FTSEユーロファースト300種 1467.10 -2.58 -0.18 1469.68 <.FTEU3>
DJユーロSTOXX50種 3365.38 -5.09 -0.15 3370.47 <.STOXX50E>
FTSE100種 7114.71 +25.13 +0.35 7089.58 <.FTSE>
クセトラDAX 11701.02 -29.00 -0.25 11730.02 <.GDAXI>
CAC40種 5368.80 -18.29 -0.34 5387.09 <.FCHI>
<金現物> 午後 コード
値決め 1537.15 > <金利・債券> 米東部時間14時5分 *先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード 3カ月物ユーロ 100.48 +0.01 100.47 独連邦債2年物 112.52 -0.01 112.53 独連邦債5年物 136.07 +0.04 136.03 独連邦債10年物 179.30 +0.36 178.94 独連邦債30年物 226.48 +2.22 224.26 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード 独連邦債2年物 -0.882 0.000 -0.881 独連邦債5年物 -0.922 -0.004 -0.892 独連邦債10年物 -0.714 -0.019 -0.697 独連邦債30年物 -0.265 -0.046 -0.220