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訂正:マスク氏の米LA高速地下交通構想、第1弾のトンネル披露

2018年12月20日(木)09時15分

[ロサンゼルス 18日 ロイター] - 米起業家イーロン・マスク氏のトンネル掘削会社、ボーリング・カンパニーはロサンゼルス(LA)に高速地下交通システムを建設する計画について、18日に第1弾となるトンネルを披露した。

マスク氏は、インターネットでのライブ配信で、新たに完成したトンネルの区間(1.83キロ)について30分間説明。低コスト・高速の掘削技術でトンネルが完成したと表明した。

マスク氏によると、同区間の工事費用は総額で約1000万ドル。「伝統的な」工事では最大10億ドルの費用がかかるという。

オープン記念イベントでは無料乗車サービスも行われた。

マスク氏はこれまで、全長3.2キロのトンネルが高速地下交通システム整備の第一歩になると宣伝してきた。

トンネル掘削は試験的に、ロサンゼルスに隣接するホーソーンの地下で進められてきた。ホーソーンには、ボーリングとマスク氏が率いる宇宙ベンチャー企業スペースXの本社がある。

マスク氏は今月に入ってツイッターで、披露イベントには「自動交通車両と地上からトンネルまでのエレベーター車両」が含まれると投稿していた。

ボーリングのウェブサイトは、人や車両を運ぶ電動「スケート」が地上から地下に降下した上で、トンネル内を高速で移動するというシステムになると説明している。

マスク氏は2016年12月にロサンゼルスの交通渋滞について不満を訴え、「ボーリングマシンで掘削を始める」と宣言。その後、公共交通事業に参入した。

ボーリング社は先月、高速交通システムについて、ロサンゼルス市西側の区間(4.4キロ)の開発を断念したが、ドジャー・スタジアムと地下鉄の駅を結ぶ区間については開発を続行する方針を示している。

*19日配信の記事で、英文の訂正により4段落目で無料乗車サービスがあったことを明確にしました。

ロイター
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