<ウクライナがロシア領内に入り込んで攻撃してきている現状は「受け入れがたい」、プーチンはなぜ放置しているのか>

ウクライナ軍はロシアの領土に簡単に手を出せる――歯に衣着せぬ発言で知られるロシアのある国会議員が、こう批判した。

世界のメディアに関する情報を収集・公表しているBBCモニタリング部門のフランシス・スカーがインターネット上に投稿した動画によれば、ロシアの国会議員であるアレクセイ・ジュラブリョフは国営テレビで次のように語った。「それが現在のシステムだ。ロシアのレッドライン(譲れない一線)はゴムでできており伸びたり縮んだりする。既にロシア領のクラスノダール地方まで(ウクライナ軍の攻撃は)きたが許している。今後もっと先まで伸びる可能性もある」

クラスノダール地方はロシア南部に位置し、トゥアプセ市の当局者によれば、この地方で2件の爆発が報告された。

ウクライナ内務省のアントン・ゲラシュチェンコ顧問は、3月1日にウクライナ軍のドローンがクラスノダール地方にあるエイスク空軍基地の近くで爆発したとしている。同基地はウクライナ軍の前線から約130キロメートルのところに位置し、ここまでの越境攻撃を許したのはロシアの恥にあたる。

ジュラブリョフは、厳しい冬を迎えた現在の戦況について、「受け入れ難い状況」だと語った。ロシアの冬の過酷な気候は、過去の複数の戦闘で敵を撃退してきたことから「冬将軍」と呼ばれている。

「奴らにきちんと罰を与えるべきだ」

「これは今やロシアの領土に対する攻撃なのだということを、彼ら(ウクライナ側)は、はっきりと理解すべきだ」とジョラブリョフは述べ、さらにこう続けた。「彼らはクリミアを攻撃し、そのほかにもクラスノダールやベルゴロドに対して相次いで攻撃を行ってきている。そろそろ彼らにきちんと罰を与えるべきだ」

ウクライナと国境を接するベルゴロド州とクルスク州の知事は、ウクライナ軍が繰り返し、境界を越えてドローン攻撃を仕掛けてきていると非難している。

ベロゴロド州のワレンチン・デミドフ知事は2月27日、市内で無人機3機の残骸が見つかったと明らかにした。けが人はいなかったということだ。

ジュラブリョフはこれまで、ロシアの特別軍事作戦について、称賛したり批判したりと、態度をコロコロ変えてきた。2月には、ロシアが「ウクライナを100%非武装化」し、NATOの非武装化を達成できる日も近づいていると大げさに褒めちぎっていたが、そのすぐ後には国営テレビ「ロシア1」の番組「60ミニッツ」の中で、ロシアのメディアは戦場の現実を伝えていないと批判していた。

ジュラブリョフは、ロシア軍に「もっと踏み込む」よう呼びかけている。

「大規模攻勢が順調ならば、なぜロシア軍はキーウ入りしていないのか」と彼は2月半ばに述べた。「私が理解していない何かがあるのだろうか。それとも今後、新たな地域の掌握についてのお祝いが予定されているのだろうか」

過去にはドイツ外相を脅すような発言も