糖尿病といえば、長年、1型糖尿病と2型糖尿病のことと考えられてきた。それが今、第3のタイプの糖尿病が存在する可能性があるという。それも特定の集団にとりわけ大きな影響を与えるものだ。
一般に、糖尿病は、十分な量のインスリンが分泌されなかったり、細胞がインスリンに適切に反応しなかったりすることで、血糖が増えてしまう疾患だ。それと同じような現象が、アルツハイマー病の患者でも起きている可能性があるという。このため、一部の医療関係者がこれを「3型糖尿病」と呼ぶようになった。
「3型糖尿病という表現は、アルツハイマー病には脳のインスリン抵抗性や、インスリンのシグナル伝達障害がみられる場合があることを反映したものだ」と、米ウェークフォレスト大学のアルツハイマー病研究センター所長を務めるスザンヌ・クラフト教授は説明する。
「自己免疫反応により膵臓が十分なインスリンを生成できなくなる1型糖尿病や、インスリン抵抗性によりブドウ糖がうまく取り込まれなくなる2型糖尿病とは違う」
次のページ