金正恩総書記の娘、金ジュエ氏の「激変」が韓国で再び話題になっている。最近、北朝鮮メディアに登場したジュエ氏は、2022年11月に初公開された当時のふっくらした少女の面影から一変。顔はほっそりし、身長も大きく伸びた。韓国では「160センチ台半ばでは」との推測まで出ている。

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ジュエ氏の最初の「激変」が注目されたのは昨年11月だった。約85日間、公の場から姿を消した後に再登場すると、黒いレザージャケットにサングラスという姿で、軍関係者から単独で敬礼を受ける異例の場面まで公開された。この時点ですでに、それ以前と比べて顔つきや体形がかなりシャープになった印象だ。

その後もスーツや華やかな衣装で、金正恩氏の隣や行事の中央に立つ姿が目立っている。そして今回、韓国ネット上で飛び出したのが「マンジャロでも使ったのか?」という、いささか飛躍した説だ。

マンジャロは2型糖尿病の治療薬で、体重減少効果でも知られる。そのため、ほっそりしたジュエ氏を見て「北朝鮮もマンジャロを輸入したのか」といった半ば冗談交じりの声まで上がった。

もちろん、ジュエ氏が薬を使用した根拠はまったくない。成長期で身長も伸びており、自然な体形の変化と考える方が無理はない。

とはいえ、こんなトンデモ説まで飛び出すこと自体、ジュエ氏が「後継者候補」として一挙手一投足を観察される存在になった証しでもある。実の娘の体形まで海の向こうであれこれ詮索され、「マンジャロでも使ったのか?」といじられる──。娘を大切にエスコートする金正恩氏は、果たしてどんな心境でこの騒ぎを見るのだろうか。

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[筆者]
高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト)
北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)、『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)、『北朝鮮ポップスの世界』(共著、花伝社)など。近著に『脱北者が明かす北朝鮮』(宝島社)。

※当記事は「デイリーNKジャパン」からの転載記事です。
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