2025年の「国勢調査」の結果が公表された。人口や世帯に関する事項をまとめた1次集計結果だが、子どもの年齢層を見ると「ひとり親家庭」の子が少なからずいる。10代の真ん中の15歳だと、一人親世帯(男親ないしは女親と子の世帯)で暮らす子は15.1%。沖縄では23.3%と4人に1人にもなる。

よく言われているように、一人親世帯の生活は苦しい。年収の中央値は200万円ちょっとで、1日2食、いや1食でしのぎ、酷暑でもエアコンをつけられない、というような絶対貧困の暮らしをしている家庭もある。また、周囲と比較した相対的貧困も意識させられる。

こういう状況の中、子どもの生活態度が不安定化し、何らかの誘発要因に遭遇すると、非行に走るというような事態にもなり得る。2024年の警察統計によると、20歳未満の少年の刑法犯検挙・補導人員は2万9675人で、そのうち一人親世帯の子は9629人(32.4%)。この数値は、子ども全体の中での割合よりも高い。

<表1>は、非行少年の数を10代人口で割り、出現率にしたものだ。10代人口1万人あたりの刑法犯検挙・補導人員は全体だと28.3人だが、一人親世帯に限ると65.8人となる(下段)。後者は前者の2.3倍。より深刻な非行を犯した、少年鑑別所や少年院への入所者の出現率では、子ども全体と一人親世帯の開きはもっと大きくなる。

昔は、両親のいずれかないしは双方がいない家庭は「欠損家庭」などと言われ、非行少年の出現率が2人親世帯と比べて高いことが白書類で示されていた。今はタブー視されているためか、こういうデータはあまり見かけない。しかし、原統計から計算をしてみると、家庭環境と非行の関連ははっきり分かる。

母子家庭よりも父子家庭のほうが実は非行の出現率が高い
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