Lucia Mutikani
[ワシントン 12日 ロイター] - 米労働省労働統計局が12日発表した7月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.4%上昇した。前月の3.5%上昇から小幅鈍化し、市場予想と一致した。ガソリン価格は2カ月連続で下落し、基調的なインフレも落ち着きを示したことで、米連邦準備理事会(FRB)が9月に利上げに踏み切る可能性は低下した。
物価の「瞬間風速」を示す前月比は0.1%上昇し、予想と一致した。6月は0.4%下落と、6年ぶりのマイナスだった。
モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのチーフエコノミックストラテジスト、エレン・ゼントナー氏は「予想通りの内容となったことで、先週の雇用統計発表後に広がっていた『利上げの必要はない』との見方が維持されるだろう」と指摘。同時に「9月の会合までにもう一つインフレ指標が発表されるため、状況が変わる可能性は残っている」と述べた。
7日に発表された7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が5カ月ぶりに減少に転じ、過去2カ月分の雇用者数も大幅下方改定された。
7月のCPIでは、住居費が前月比0.1%上昇し、全体の上昇分の約3分の2を占めた。持ち家の帰属家賃が0.3%上昇した一方、ホテルやモーテルの宿泊料金は3.3%下落した。サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会終了の影響とみられる。
ガソリン価格は6月の9.7%下落に続き、7月も2.9%下落した。
変動の激しい食品とエネルギーを除くコアCPIは、前年比2.5%上昇し、伸びは6月の2.6%から鈍化した。前月比は0.2%上昇、6月は横ばいだった。前年比、前月比ともに市場予想と一致した。
CMEのフェドウオッチによると、CPI発表後、市場が見込む9月の利上げ確率は約40%と、発表前から小幅低下した。