[ロンドン 12日 ロイター] - 世界的に半導体株が急落した7月、ヘッジファンドがAI(人工知能)関連株への空売りを増やしたことが、金融データ分析プラットフォームのヘーゼルツリーが12日に発表した報告書で分かった。
・報告書によると、ヘッジファンドは半導体メーカーのスーパー・マイクロ・コンピューター、AIインフラ企業のコアウィーブとネビウス・グループの空売り増やした。
・この3銘柄は、ヘーゼルツリーの顧客である700余りのヘッジファンドによる空売り上位10銘柄に入った。6月も上位10位内だったが、3銘柄とも空売りポジションが増加した。
・7月は、バリュエーションや記録的収益の持続可能性に対する懸念から、半導体株やAI関連株が不安定な動きになった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が20%下落、ハイテク銘柄の多い韓国総合株価指数(KOSPI)は22%下落。両指数とも2008年以来の月間最大の下落率を記録した。
・ヘーゼルツリーによると、ヘッジファンドは半導体大手エヌビディアの買いポジションを減らし、空売りを増やした。ただ、ファンド全体としては依然として買い越しの状態だった。
・コアウィーブの株価は、第2・四半期決算が市場予想を上回ったことを受け、11日の時間外取引で急伸した。空売りが多い銘柄が急激に上昇すると、空売り筋が損失覚悟で買い戻しを迫られる「ショートスクイーズ」が発生し、株価上昇に拍車がかかることもある。
・ヘーゼルツリーは「米ウォール街は、今年最大の勝ち組であるAIインフラ関連株を完全に見放したのではなく、一部で利益を確定し、収益化の兆しが見える企業に資金を振り向けた。レバレッジをかけた半導体関連の取引でも同様の巻き戻しが見られ、投資家はAIへのエクスポージャーから完全に撤退するのではなく、借り入れによるリスクを削減した」と指摘。