Olga Popova
[モスクワ 12日 ロイター] - ロシア南部クラスノダール地方の黒海沿岸の主要港ノボロシースクにある国内最大規模の2つの穀物ターミナルが11日夜から12日未明にかけてウクライナのドローン(無人機)攻撃を受けて稼働停止した。業界関係者4人が12日、ロイターに明らかにした。
関係者によると稼働停止したのは、デメトラ・ホールディング所有の施設(年間輸出能力850万トン)とOZK所有の施設(年間輸出能力710万トン)。デメトラ・ホールディングの広報は、ターミナルが被害を受けたは認めたが、詳細は明らかにしなかった。OZKは声明で、被害を受けたが負傷者はいないと説明し、詳細が分かり次第、情報を提供すると述べた。
クラスノダール地方の知事は、ウクライナの「大規模な」攻撃で8歳の子どもを含む少なくとも2人が死亡したと述べた。
ロシアは世界最大の小麦輸出国で、大半がノボロシースクのような黒海沿岸の港から輸出されている。ロシアの主要な穀物ロビー団体は先月、ウクライナの無人機攻撃により近い将来、黒海経由の穀物輸出が停止し、価格が高騰してアフリカや中東で飢餓を引き起こす可能性があると警告していた。
ノボロシースクには、米シェブロンやエクソンが一部出資するカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)などの石油輸出インフラもある。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は12日、バンス米副大統領の要請を受け、ウクライナがノボロシースク港を利用する石油タンカーへのドローン攻撃を停止したと報じた。夜間の攻撃でCPCやパイプラインから原油を積み込むタンカーが攻撃を受けた兆候はなかった。