[11日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、米国の労働市場は安定しているとの認識を示すと同時に、物価の急上昇が米国が直面する最大の問題になっていると述べ、労働市場の弱さよりもインフレを強く懸念していることを示唆した。

グールズビー氏は米誌ワイアードが11日に公開した動画で「米経済が直面している最大の問題は、産業の崩壊や雇用の崩壊ではなく、物価があまりにも速いペースで上昇していることだ。われわれはインフレ問題を抱えており、人々はインフレを嫌っている」と述べた。

労働市場については、失業率や採用率、解雇率などの指標を踏まえると「好調とは言えないものの、安定していることが示されている」と語った。

グールズビー氏は、金融政策の適切な設定について具体的な見解を示さなかったものの、人工知能(AI)が雇用市場を破壊するかや、100ドル札の偽造をどう見分けるかなど、多岐にわたる質問に回答。

「AIが一部の職を奪うとしても、奪われるのはその仕事のタスクの部分だ。私は依然として楽観的で、われわれが人々を雇用し続ける方法を見いだせると期待している」との見方も示した。

連邦準備理事会(FRB)は7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定。12人の委員のうち3人が利上げを主張し、金利据え置きに反対票を投じた。

グールズビー氏は今年のFOMCで投票権を持っておらず、同会合で据え置き決定を支持したかどうかは明らかにしていない。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。